夏休みの縫い物日記(1) | 音楽すること・生きること

音楽すること・生きること

フランスに住んでいます。結婚、出産、国を超えての度重なる引っ越しを経てフランスに在住、長男が小学校5年生の時から仕事を
再開。その1年後にジャズピアノを始めました。
音楽・その他、日々の出来事を綴っています。

夏休みにしたいことがあった。
繕い物だ。
ふだんはゆっくりして出来ないので休みにかためてすることが多い。
 
やりたいと思いつつ先延ばしすることが多いのだが、
急ぎでやらなければならなくなった理由は次男のブルゾン。
洗濯しようとポケットを確認していると、
白いものが床に落ちた。
クリネックスとこちらでは言うが、ポケットティッシュが入っていたのかと
思いきや、ポリエステルの中綿だとわかったのはその一瞬後。
次男の黒のブルゾンの左脇の下が、脇の下から一直線にブルゾンの裾まで
縫い目がほどけていた。
中にはいっていたのはポリウレタンの中綿だった。
夫は60センチ以上縫い目がほどけているのを見て尋常じゃないと思い
きいた。
「乱闘したのか?!」
いったいどうして、修復できるかどうか絶望的になったわたしからは
「いったいどうしたら、ここまで破ることができるの?!」
両親の驚きをよそに、うるさいな目線の次男。
「俺が乱闘?違うよ。」
そう言われてみれば、服は傷だらけでもない。
中がどうなっているのかあけてみたのか?
本人が言うには、ロッカーに入れていて、出す時にひっかかって
急いでいたので、そのままひっぱったらこうなったらしい・・・
わたしにはイメージがわかない。
『こんな繕い物をするなんて、わたしにもすごく時間がかかる。
次男は大きいし、これは次男が破ってきたもの。
これを、わたしが、ハイハイ、縫っておきますよと引き受けたのでは、
次男がどんなことをしても
お母さんが、もしくはお父さんが、しりふきをしてくれると言う図式が
一事が万事、出来上がるかもしれない。自分でやらせよう。』
そう思ってわたしは言った。
「これはあなたが着られるように自分で縫いなさい!」
きつい言い方をした後で、わたしも少し冷静に考えた。
自分でやらなければならない状況になったと次男はわかったはずだが
それだけでは実行できない。
どうやってやるかやり方が分からなければストレスが増すだけで
行動にうつせない。
翌日、わたしはこども部屋に行き、待ち針をうたせ、
打ち方が悪かったら、布がたぷっとなるから
ここはやり直しとか教えて、ミシンが使えないところだったので、
2枚の布をくっつけるための縫い方のはじめの数針だけやって見せて、
後は次男任せで完全放置してわたしはコンピューターを見ていた。
ほんの少しずつ布をすくってと言ったのだが、次男は少し多めに
すくったので、フランケンシュタインをマンガで書いた時のような、
縫い目が2ミリずつくらいは各パーツに出ていたが黒いブルゾンだったし、
そう気にはならないし、本人もそれで平気と言っているのでよしと
しよう。彼は2日かかったが数百針を手縫いして、最後の脇の下部分、
複雑に縫い目が交差しているところだけ分からないからと持ってきた。
わたしも縫物ができる人は素晴らしいと思うくらい、縫物の事は
何も知らないが、
知恵を絞って、そこはわたしが引き受け、そこも素人の
出来にしてはまずまずに仕上がった。
お風呂場で乾かしているので写真を撮ろうとしたが、光の加減で
縫い目がはっきり映らないで真っ黒に映ったので写真は省略する。
でも、こんなに続けて最後まで単純手作業を繰り返しできるなんて、
次男、いいところがあるじゃないか。
食事の時にわたしがほめた。
「この子は根気がある。ママだったら途中で嫌になっていたと思う。
ママも自分では根気がある方だと思っていたけど、
あなたはママより根気があるかもしれない。」
となりでご飯を食べている無口な次男はやっぱり無言だったが、
内心うれしそうなことは、お母さんそばにいたから感じたよ。
縫物に関しては意図したわけではないが伏線を敷く役目を
になった活動を小さい時にさせていたことが、縫物を身近に感じさせる
事に役だったかもしれないと思っている。
それはモンテッソーリの「縫いさし」の活動。長男が囲碁を習っている間に
じっとしていられない3歳か4歳次男に、その時間を有効利用できるように
いろんな活動を提案した。その中に、厚紙にあらかじめ縫い目を開けたものに、
太い針に毛糸を通したものを使ってする「縫いさし」の活動があり、
次男はこれを気に入って気がすむまで新しい厚紙をもらって繰り返していた。
この活動は、落ち着き、根気を養うのにとてもい活動だと思う。
でも、太いと言っても針を扱うので、親が傍についていられる時にだけ
できる活動ではある。
 
縫物のいいことは、仕上がった時の解放感と充実感である。
次男のブルゾンが着られるように復活したことに力を得たわたしは
縫物、第2段にとりかかった。
まずは、頂き物の布製バッグ。
仕事に行く時に重いものを入れていたうえ、ヘビーユースで取っ手の部分の布が
擦り切れていた。取っ手を取り換えたので、変える前の取っ手と、取り換えた
後の取っ手を写真で載せてみよう。布は弱いので、丈夫な化学繊維の
テープに取り換えた。
before

after
それからジーンズのすそ上げ。
これはおそらく失敗作かもしれない、はし処理。
プリーツパンツだが、切りっぱなしではほつれてくるので
はしを3つ折りにして縫った。生地のプリーツをのばしてミシンをかけていったら
ビヨヨ~ンとのびてしまった。
わずかな望みは洗濯して濡れたら生地のプリーツが前のように戻るかもしれない
と言う事。それでもだめならうちではくことにする。
すごく時間がかかった割にビヨヨ~ンとのびてしまったので
少しショックを受けているところ。
次は、日本女性の中では知る方も多いユニクロ+Jの服に手を入れたところ。
わたしは普段、手を洗ったり、食器を洗ったりしやすいので、長袖の服は
袖を折ったり、上にたくし上げて着ることが多い。
わたしは腕が短くもないし、着られないサイズではなかったが、
住んでいる場所柄、この服は欧米サイズと言う事もわかっていたし、
わたしには、この+Jのスエットは立って腕を下した時に、
そでの長さが長いと感じたので、
3センチ切り落として、グログランテープで
はし処理をした。切り落とす前のグログランテープの幅を測らず
適当に注文したら、少し幅が少なめだったが、それは問題なかった。
光沢があってきれいだと思うくらいだ。ただ、縫い終わりの部分が
本職の方のように一直線にならず、後からかぶせた布が1ミリくらい
出っ張ってしまう。気になるなら、手縫いで、ちょっと手を入れてみることも
ありと思っているところ。
 
それから、わたしはダブルガーゼを注文してオリジナルなお手製
スカーフを縫おうと思った。ふわふわの軽いものを想像していたが、結構
布地がしっかりして、思ったより重かったので使い勝手は使用しつつ
見てみたいと思う。スカーフはもっと薄く軽い布の方がよかった。
あと、クリームと色表示をしてあるのはバニラアイスクリーム色と言う事だと
今回悟った。真っ白より温かみがあっていいかと思って選んだのだが、
黄みが入っている。ユニクロ+Jの服は、黒とか灰色が多いので
首周りに白っぽい色を持ってきたらどうかと思ったのが自作しようと思った
きっかけだ。着用感によっては市販のもっと軽いのを買うかもしれない。
通販サイトで買うと布に直接触れないと言うデメリットがある。
はし処理をして、チューブ状にし、洗って干してある。
縫物日記が1になっているのは実はマスクも手作りしていたいと思っているから。
でもこれは、ジャズの講習会が終わってからにする。