対面授業が始まって、わたしの受け持ちのクラスは
2回授業があった。
学年末の大きい生徒の進級試験が近づいている。
こちらの学校のシステムは今年は6月末で学校は閉まり、
新学年は9月に始まる。
どうやらいくつかの小学校でコロナの集団テストがあったらしい。
コロナの濃厚接触者である場合も、学校を休まないといけない。
いつもはほとんど欠席がない、わたしの小さいこども達が多いクラスは
先先週は11人中、4人しか出席者がいなかった。濃厚接触者のケースで
来れませんと言う連絡が続々と来て、緊張感が高まった。
説明なしの場合は陽性だったこどもも いたかもしれない。
そんな状況下だから、もしかしたら、大事な学年末のクラスを控えている
高校3年生とかもいるクラスの中にも
濃厚接触者とかのケースで欠席が出るかもしれない。
そう思い、自分の中で予定していた試験日程を一週間繰り上げ、
何かあっても、結果発表までに何かの手段が取れるように、
たとえば、テストの日に欠席せざるを得ない場合は、次の週に
受けられるような余裕のある日程にすることにした。
試験を控えた大きい生徒のクラスのある日の前日のこと。
仕事ですごく疲れて帰ってきた。
夕食後動けなくなって、翌日のこのクラスのために準備することが
山のようにあるので眠るわけにはいかなかったが、体を休めることにして
横になり、エネルギーが回復した午前0時くらいから
どんな質問が来てもいいように準備し始めた。学年末まで結果の発表、
登録、最後の授業まで、どういう風に、計画されるかを書き出し、
黒板に書けるように、また試験に出る楽典を自分で解いたり、
読譜の課題の中で弱い生徒がいるリズムを書き出したり、
こんな事をしよう、あんなことをしよう、
どんどんいろんなアイデアが出てきて、また別のクラスのための
配布物を用意したりで、気がついたら午前5時だったのでこれは寝ないと
からからだが持たないと寝ることにした。翌日の授業は
朝9時半からで、終わってからも試験のためのコピーや
次の週の準備をして、
午後6時半までは、お昼にコーヒーを飲んで持たせたが、
帰ってからはやっぱり、しんどかった。でも、たまたま夫が
次男の女友達が来ていたこともあったのかもしれないが、彼には初挑戦の
おやつを作りおきしてあったのでそれを食べてちょっと元気になって休んだ。
それが特別な食べ物なので書き残しておこう。前日からもち米を
つけておいたものを炊いておくそうだ。それを長く40分くらい蒸したらしい。
丸いケーキ型に入れてケーキの台のような形にしたものを横に切って、
その二つの間に小豆缶をを500グラムくらい、それに、何かオリジナルの
物を足したと言っていたが、何だっただろう。また聞いて、書き足しておく。
わたしにとっては、まるでういろうのようなもちもちした食感がとっても
嬉しかった。もち米と小豆を使っているので、ケーキの形をした
ちまきの味のするものとも言えた。食べ過ぎて体重が増えたと言ったら
そんなことはあり得ないと夫は言い張る。
わたしには、どうして、あり得ないのかわからない。
夫が心配するくらい食べてしまった。もちもちした食感が大好き。
先週はジャズ愛好家たちの集まるアトリエと言われるアンサンブルのクラスが
あった。先生は名ドラマーだ。わたしはしばらく自分の仕事の
オンラインの授業に入れ込んでいたので、ジャズから遠ざかっていた。
オンラインの授業と言うのは、アナウンサーみたいに
しゃべったりするのだが、アナウンサー兼監督だ。自分でNGを出し、
録りなおすこと録りなおすこと。ビデオにとってリズムを説明したり、
これも、しゃべり違えて、NG続出だ。最後にはできるだけ
言葉少なにする方向に持っていくと、成功する確率が増した。
ピアノもしゃべりながら弾くのだが、しゃべり違えてこれまたNG。
それをまた、ハードディスクに整理していれたり、授業のためにpadletに
ダウンロードしたり。
一つのビデオなり音声などを人に渡そうと思ったら、そのために
どれだけの労力と時間がかかるのかというのが嫌になるほどわかった。
アトリエではBlack Nile とsenor bluesのソロであかんかった。
コードを覚えていない曲と言うのは、ソロはうまく取れないことが多い。
でも今までみたいにできがわるいかったからと気が滅入る状態になることを
避けることにした。あっけらかんと明るく反省する。
弾いてなくてごめんなさい。でもどの曲をするかも
みんなで集まるまで決まっていなかったよね。
もう一つのジャズの授業、生徒は少ししかいなかったが、
そのセミプロクラスのハーモニーのクラスはなくなった。
担当のジャズピアノの先生のアトリエの生徒の中に何の楽器か知らないが
プロ試験を受ける生徒が何人かいて、急きょ、その時間をアトリエにあてたと
言う事らしい。それに、生徒に何回かオンライン授業として課題を出したが、
課題を出す生徒と、途中で脱落してしまった生徒もいたことだしと
言う話を聞いた。わたしは2つ課題を出したが、2つ課題を出せなかった。
その事を謝った。認めたくないが脱落組だ。
言わなかったが、オンラインの仕事と、個人レッスンであるエクリチュールで
手いっぱいだった。今日は、ロックダウンの前のようにジャズハーモニーの
授業があるのかと思ってきたが、なんとなく、雰囲気がいつもと違うような
気がして先生に15分前にメッセージを送ったら、
わたしがかりていたレッスン室まで来て
お話ししてくれたのだ。その時に、ピアノの上に携帯を置いているのを見て、
すぐに彼はわたしに何を弾いているのと聞いた。ピアニストが譜面台の上に
携帯を置いていたら彼には i real proと言う事なのだろう。
これがジャズピアニストの世界やねんな。
Black Nile と言うと、先生がそれを聞いて黙って弾きだした。
タッチがビシビシ、ピアノの鍵盤を叩きつけるように強いものだった。
4度堆積のハーモニーがいっぱいあった。
マッコイ聴いてるな、とすぐ思った。
わたしが働いている2つ目の職場のジャズピアニストの先生も
こういうビシバシ系のタッチでピアノを弾く。二人とも、バラード系になると
うってかわったように繊細に弾くのだけれど。
このジャズピアニストは、Black Nileのソロも、もう、何の疑問もなく
ビシバシ弾いていく。次はこれにしようかな、とかいうんじゃなく、
オレはこれを弾くんだ!という雰囲気である。
聞いただけで学ばせていただきました、的な感じだった。
「来年、あなたのグループ授業を聴かせていただいたらご迷惑でないですか。」
と聞いたら、彼は一瞬、黙った。
「まだ何も授業の事は気まっていないから、また知らせる。」そう言ったが、
『そう言う回りくどい言い方をする奴は来るな。』と、一瞬、思わせてしまったかも
と思った。ここは日本ではないのだ。変に自分を下に置いた
へりくだった表現を使いすぎると、場合によっては
レベルの低いやつ、自信のないやつ、とみられかねない。
さあ、またBlack Nile とsenor bluesのソロがあかんかったやつ、から、
まだあかんけど、前よりは良くなったやつ、レベルに向上することを期待して。