ヴォイシング資料のファイリング | 音楽すること・生きること

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フランスに住んでいます。結婚、出産、国を超えての度重なる引っ越しを経てフランスに在住、長男が小学校5年生の時から仕事を
再開。その1年後にジャズピアノを始めました。
音楽・その他、日々の出来事を綴っています。

今日は資料の片付けをした。

朝起きた夫が居間に来てフローリングの床を

凝視したまま動かないで気難しく言った。

「この小さい無数の紙は一体何なんだ。」

穴あけパンチで資料に穴をあけて 出た、小さい丸い形の

紙が、下に落ちていた。テーブルの上で出た紙を集めて

ごみ箱に捨てに行ったのだけど、わたしのズボンにくっついて

いたりしたのが下に落ちたようだ。

夫にクリアファイルを使わないでファイリングするために

資料に穴をあけているといい、掃除機あとでかけると言ったら

状況がのみ込めたようで黙って向こうに行った。

 

さて、ファイルの話に戻ろう。この資料は、わたしが一番

大切に思ってきたジャズピアノのヴォイシングのプリントが

入ったファイルだった。クリアファイルに

1枚1枚入れているので余計かさが増える上に重たくて、

持ち運びが不便で、うちで見るためだけのものになっていた。

最近は即興の方に注意が向いているので見ていなかったが

心の中では一番大切な資料の一つだった。

7年間、ほとんどテーマを中心にレッスンに持って行っていて、

これではだめと、ヴォイシングをもっとジャズらしくと

言われ続けた最後の数年間だった。

一枚一枚見ていくうちに自分自身にエールをかけたくなった。

『どれだけ練習に時間をかけた事だろう・・・よくやったよ。

大変だったね~。』

気になったものはピアノで弾いてみた。

ブロックコードは、マイジャーの6とマイナーの6しかやって

いなかったけどたしかマーク・レヴィンの本で、7のコードの

記述があったっけと、「ピアノの本」を読みだして例を

弾いたりした。マーク・レヴィンの「ピアノの本」の中の

基本形の後に変化記号がたくさんついたもののところに来た。

ここは、時間をかけて理解するところだと思った。時間を

かけないとわかって弾けはしないだろう。

資料に穴のあけたものに白いプラスチックのリングを通し、

手製の表紙をつけると市販の、本のようになった。

出来上がった時、とてもうれしかった。

そうやって透明のプラスチックの袋に入っていた資料が

自分の「本」になっていく過程で、これらの資料の多くは、

このプラスチックの袋に入れられ保存されていただけでは

なかったかという振り返りがあった。たしかに、今年度をのぞき、

過去4年間は、2つの仕事のチームに所属し、去年からは

2つ目の職場も入り、時間がますます限られてきた。

そういう状況も一因としてあったが、このファイルは

倉庫化していた。ある日、資料をもらったとする。

袋に入れて、さっと見ることはしたが、消化するまでは

弾きこんでいなかったと言うものが大半だ。フランスの

デパート、ギャラリーラファイエットやプランタンは

そのショーウインドウで通る人の目を楽しませてくれるが、

わたしのファイルはある意味でショーウインドウだった。

見てはいたが、それは自分のものではなく、手に取って、

使い切ってはいないものだった。

プラスチックの袋から出されて、わたしの「本」になった

ヴォイシングの資料をパラパラっと弾いてみた。すごく

身近に感じた。ハンコを押して、voicingと書きいれた。

美しいヴォイシングは弾くと、ぐっとくるので、ハートの

ハンコも押してみた。

ジャズは学ぶ立場だが、教える仕事をしている立場の

人間として、クリアファイルに気をつけないといけないと思った。

わたしのように倉庫化していて、あまり利用できていない生徒が

いるかもしれない。時間はかかるが、理想的にはファイル用に

クリアファイルがなくても閉じられるように、穴あけパンチで

穴をあけて配るほうがいい。

 

昨日の記事を読みかえして、転回形を続けたいと思って

いたことを思い出した。時間が遅くなったので臨機応変に

マイジャー7を全調で弾いた。