ちょっと後ろ向きな時に長男のアドバイス | 音楽すること・生きること

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フランスに住んでいます。結婚、出産、国を超えての度重なる引っ越しを経てフランスに在住、長男が小学校5年生の時から仕事を
再開。その1年後にジャズピアノを始めました。
音楽・その他、日々の出来事を綴っています。

16才の長男は、しっかり者だ。次男の頼りになる兄であり、

今では夫やわたしのアドバイザーになった。

と同時に、見ていると、これほど楽しい人もいないと思うほど、

人を笑わせたりもする。

 

きっと、疲れていたのだろうと思うけれど、昨日は、

わたしの気持ちが少し、後ろ向きになっていた。

ジャズピアノのことだ。

きのう、偶然、知人に会った。

知人の中に、以前、違うジャズピアノの先生についていて、

1年前から、わたしと同じ先生についた人がいる。

ジャズボーカルは有名なジャズシンガーにもついている。

彼女が、ジャズクラブとかペニッシュで、昨年の9月から、ギャラをもらってピアノを弾いたり

ジャズボーカルとして歌っていると言う。

1人で、わたしの質問は完全に無視して、自分がどんなふうに活躍しているかを

話しまくった後に、

次の機会に、あなたに、コンサート情報をお知らせするわ、と言われたので、

バカンスの時は比較的、時間にゆとりがあるので

バカンスの時のがあったら教えて。

普段は仕事とかこどもの送り迎えで忙しいから、と言うと、

彼女はフンと、不服そうに鼻で笑った。

彼女の高飛車な態度も、シンデレラ姫の物語の継母役みたいで物語に

出てきそうな感じだが、その活躍がすごいと思ったと同時に、

いつも自分が初心者みたいな気がしているわたしは、

むいていないならやめた方がいいかなと、少し後ろ向きな気持ちになった。

 

もう、やめた方がいいかな、と、夫にちらっとこぼした。

夫に話すと、彼はジャズピアノのことは何にもわかっていないのだけれど、

わたしの編曲の先生が言ったことを話したことがあったので、それを覚えていて

彼は自分なりに解釈して、苛立ちながら言った。

 

「性格の違いだけだよ。クラシックは完璧になるまで

練習して曲を弾くけれど、ジャズは違うんだろ。

完璧でなくても、どんどん、人前で弾けば上手になるって先生が言っていたと

言うじゃないか。どんどん弾けばいいんだよ。」

「滅茶苦茶に弾いたって、うまくなるもんじゃない。

やり方があるようなんだけど。」

聞き方が足らないのかもしれないけれど、ピアノの先生は

ジャズを聴いて、真似して弾く、それが勉強だというだけ。

あとは、パリに(ジャズクラブ)行かなきゃ、という。

言葉少ない、クールなタイプだから。

テーマとか、ピアノソロはそれでもいいけれど、コンピングと即興が、

それらしくなってほしい。そっちも、ただ、真似していけば上手になるから

やってみろと言うことか。

 

昨日は、ベッドに倒れるように入ったが、我らがよきアドバイザーの長男に

話してみたくなった。

長男を呼んで、話した。

長男はわたしが、少し気弱になっているのを感じたみたいで

わたしの手を握りながらにこにことして言った。

「ママ、やめなくてもいいよ。自分ではうまくなっていないような気が

しているみたいだけど、ぼくにはうまくなっているように聞こえる。」

うれしいことを言ってくれるではないか。

そこで、わたしはハタと気がついた。

「聴こえるって言っても、わたしは近所から苦情が来てからは

サイレント機能を入れて、ヘッドフォンで聴いて弾いているから、

あなたは、聴こえていないはずでしょ?!」

ここで、二人で大爆笑になった。

「いや、サイレント機能を入れる前から、ぼくはうまくなっているって

感じていたんだ。」

あとは、二人で、おなかを抱えて大笑い。

聞いてくれてありがとう、長男。

あまり何も変わらないかもしれないけれど、

マイペースで10年は続けましょうか。