先日、ひとりで パリのジャズクラブに行った。
Sunset Sunside という名のジャズクラブだ。 Rue des Lombards にある。
ここと、もう一つ、かねてから行ってみたいと思っっていたジャズクラブがあった。
でも、今まで行かなかった。ジャズクラブと言うところの雰囲気が全然、
イメージできなかったし、敷居が高かった。
ある時、パリで先生が弾く時があったら聴いてみたいと思い
機会があれば教えてくださいと先生に言った時があった。
友達と行った方がいいか一人で行ってもいいかと聞いたら
友達とおいで、と言われたこともあったし、1人で行くのが気がひけた。
ちなみに先生は、また言うよ、と言ったきり、わたしにインフォーメーションを与えるのを
完全に忘れ去っている。
そんなわたしがどうしてジャズクラブに足を運んだかと言うと、
ブログでお知り合いになったjazz大好きさんに、会う、という目的ができたからだ。
日本から旅行で来られることは知っていた。
第一部のプロの演奏が終わって、ジャムセッションが始まる前に、休憩があった。その時に、満員で身動き一つできなかった会場から、かなりの人が出て行ったので、一番後ろで立ち見していたわたしは彼女を探しに前の方に移動した。アジア人女性が何人かいたが、jazz大好きさんではなかった。もしかして、予定が変更になって、会えないかもと思いつつ、それでも探していると、思っていたより小柄な方、ブログでお写真を拝見したjことがある方が、あたりを
見回しておられた。わたしが手を振った。お会いできた。うれしかった。
初めて会った方なのに、ブログでお写真も拝見しているし、初対面ではないような
自然な感じでお話しできた。お話ししてみると、すごく積極的なのに、同時に
柔らかい印象を与える方だった。
この日は、ジャズのバンドの練習の後で、わたしは勝手に一人で落ち込んでいた。メンバーが耳コピしてきたファンクの楽譜を、出だしだけ聴いて、後は、勉強しないでバンドの練習に参加した。楽譜に書かれているところは弾けたが、コードだけしかないページがあと4ページ続いていた。だいたいファンクって何?状態だから、よけいに気がひけて、もう一人の、わたしより若いけれどジャズ・ファンクのことをよく知っている熟練ピアニスト、生徒であり、ジャズハーモニーの先生であるのっぽさんに代わってもらった。のっぽさんは何でも弾ける。そして、よく気がつき、片言で日本語も話す。わたしに何度も、代わらないかと聞いた。日本語でこうも言った。
「弾かない?自分のために。」
わたしはファンクがわからないからと言って頑なに辞退した。
よく考えると、じっくり聴いてもいない曲だから
弾けなくて当たり前なだけなのだけれど、
弾きまくるのっぽさんがすごいなと思うほどに、もう、自分にはジャズがむいていない、
ジャズの勉強をやめた方がいいのではないかと、他に向いていることがあるのではないかと
いう問いを自分に発した。答えは、でも、いろんなことが緩やかにではあるけれどできるようにはなってきているから、ここでやめるとは早急すぎるのではないか、でも、このままでは・・・
ファンクが弾けなかった話をJAZZ大好きさんにすると、彼女はサラッと言った。
「弾いているふりをすればいいんですよ。」
それが、意外、かつ簡単で分かりやすい言葉だったので、
なんだかほがらかな気分になった。
それから、ジャムセッションが始まった。