bpm170 でBut not for meのテーマを弾いたら | 音楽すること・生きること

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フランスに住んでいます。結婚、出産、国を超えての度重なる引っ越しを経てフランスに在住、長男が小学校5年生の時から仕事を
再開。その1年後にジャズピアノを始めました。
音楽・その他、日々の出来事を綴っています。

But not for meの宿題は9,13を入れて左手を弾き、右手でテーマを弾くと言うものだった。

先生の前で弾いたら、ピアノの左の一番下のところで、先生がウオーキングバスを

すごい音響で弾きだしたので、気が散りそうになったが、2拍の裏と4拍の裏でanticipationで レッドガーランドのように入れていった。

「レッドガーランドのように弾くと、スイングするね。」

先生が機嫌よく言ったので、ちょっと意外だった。

 

わたしがフランスに来る前には、以前ついていたクラシックピアノの先生に

こう言われたものだった。

「フランス人の先生は、ほめ上手だから、弾き終わった後、すぐに

bienとか très bienと言われたからと言って、

自分がよく弾いたと思うのはやめなさい。

その後に、大切なことをおっしゃるのだから。」

 

特に公開のマスタークラスなどにそういう傾向があるかもしれないが

わたしのついているジャズマンはまず、ほめないのが基本。

ほめるとしてもC'est bien mais pas encore (いいけど、まだ・・・)と言われるのが常なので

それに慣れている。

ブラボーと言われたことは今までに二回しかない。

コンサートの時のソロの一部、それから試験で弾いた時。

だから、スイングしてる、という言葉で終わって、「え?」と思ったのだ。

 

うちに帰ってから、移調をしてみようと思い立った。

移調は、習い始めた時から、全調で、とは言われ続けていたけれども、

目覚めたのは、やってみようかと、大変前向きな気持ちになったのは

最近だ。変ホ調で弾いていたが、ト長調に移調して弾いてみようとしたら、

変な感じがした。初心者は半音とか全音とかの違いで、まず移調した方が

いいかもしれない。聴こえてくる音やポジションが違い過ぎたら、

最初は変な感じがするから。

 

一周目の耳コピしたソロを見せて、

「(耳コピした後)まだ弾いていないんだけど、

こんなソロ、Bb7じゃなくてE7の音ね。」と指で示すと、

「左手で何を弾いているか聴くとわかるよ。」と、先生は言った。

長い16分音符のグループを見せて

「何をやってるかわからないところがあるの。」と言うと、

「即興だから、全部がアナリーズできるところばかりではないんだよ。

分からないところがあってもいい。耳によく響けばいいんだ。」

 

理詰めではわからないところがあってもいいと言うことか。

分からないところがあるのは、自分の知識が足りないのだと

思い込んでいた。

 

バンドの授業では、バンドのメンバーが耳コピしてきたフラットが7つついている曲の

コードがすんなり頭に入ってきだしたので驚いている。

実は転調の後の25があって、E7 Bm7 はまだしも C#m7 F#7などは、

バンドの授業に初めて出た年にこのコードを目にした時は何だ何だと、

宇宙人を見たような違和感を覚えたのを覚えている。

わたしはコードの基礎練習なるものを続けて、長い間したことがなかったので

それもうなずける。

今は、コードの基礎練習の本は持っているが、後は練習あるのみと言う段階だ。

ただ、適当にC#m7に9を入れて転回形で弾いてみようと思ったりするようになったと

言うことは進歩だと言える。これで和音練習をしたらもっと、頭の回転が速くなるはず

なので、やってみたかったことを思い出した。

 

のっぽさんはと言えば、何を弾いているのかはわからないが不思議な響きの

和音を弾いている。

そう言えば、のっぽさんが、最後の和音を弾いた後にアルペジオで

パラパラっと弾いてあがっていったことがあった。

わたしたちはかわりばんこにピアノを弾いているが、わたしの番の時に

のっぽさんが、わたしに アルペジオでこうやって、と言って、

弾く真似をして見せた。

今思えば、アドバイスしようとしてくれていたんだ。

のっぽさんはどこかのアソシエーションのジャズ科のハーモニーの先生だから

ヴォイシングとかのレヴェルが違う。

わたしは のっぽさんはわたしの先生ではないし、何を言っているのかなと、

ちらっとのっぽさんを見ただけで、気にしていなかったが、

今度、何を説明してくれようとしていたのかきいてみよう。