平等な演奏の時間配分ではないけれど | 音楽すること・生きること

音楽すること・生きること

フランスに住んでいます。結婚、出産、国を超えての度重なる引っ越しを経てフランスに在住、長男が小学校5年生の時から仕事を
再開。その1年後にジャズピアノを始めました。
音楽・その他、日々の出来事を綴っています。

わたしが勉強している学校ではいくつかジャズのバンドの授業がある。

この曜日かこの曜日にとれると仕事やこどもの送り迎えに

問題がなくていいという曜日があった。

 

わたしがついているピアノの先生にそこのバンドの授業にピアニストはいますかと

尋ねると、もう、1人採用したから、他の授業をとるように言われた。

そこのアトリエは今年はハイレベルな生徒しかとらないと言う。

教える資格のディプロムをとるレベルの生徒ばかりで

構成されたバンドの授業をすることになっていると言うことだった。

それは、そうなんだと了解してもう一つの選択したかったバンドに行った。

去年のバンドだった。メンバーが喜んでくれたことはブログに書いた。

 

去年のメンバーのアトリエに2回目に行くと、プロディプロムをとるコースの

バンドに採用された若いピアニストがそこにいた。

その前に、彼はハーモニーの授業をとっているので、

せっかく来たんだしとその日も

機会を利用して学ぼうと思っているのだ。わたしに話に来た。

感じのいい子だった。独学で日本語を話すし、日本にも旅行に行ったことがあると言った。

自己紹介をした後、その人はわたしが弾くアトリエでもピアノを弾きたいと言った。

でも、バンドの先生があなたの了解がいると言っていると言うことで

了解を得にきたらしかった。

 

わたしは自分以外のピアノの生徒はほとんど聞いたことがなかった。

まず、先生は生徒をあまりとらない。去年は3人聴く機会があっただけ。姉弟子は

生徒のコンサートで2回聴いた。あとの二人は1回きり。

そんなに上手な人だったら、きいてみたいと思った。ふたりで交互に弾くことに

承諾した。

「コードによって何を弾いたらいいかわからないのがあるから、教えてね。」

わたしは言った。

「自分でできることなら。」

その若者は答えた。

 

若者はていねいだが遠慮はない。

弾いてみたくなったら、

「ぼく、弾いていい?」

と、申し出る。

彼が長く弾いていると感じたら、

「わたしに替わって。」

なんだか、わたしが弾く、ぼくが弾く、と軽い争奪戦っぽくなりそうで、

終わってからちょっぴり先が思いやられた。

 

わたしは、彼がいるから、もう一つのバンドの授業に行けなかった。

それはそれでいい。納得ずみ。

でも、その子がわたしの入った授業に来て、

半々でピアノを弾く。

なんか変じゃないか。

 

自分の気持ちに、何だかしっくりしない感情があって、

整理するのに時間がかかった。

授業で弾く時間は半分になる。

それが不満なら、それを言うこともできる。

でも、弾く時間が半分になることは、30分くらいになることは

そんなに、大したことだろうか。

 

わたしにとっては上級者を聴くチャンスともとれる。

内容にあっていないような気もしたが、逆アルペジオ、

高い方から低い方へ流すアルペジオを生徒でやっている人で聴いたのは

姉弟子に次いで2回目だったし、右手が、おそらく転回形だと思うけれど、

どんどん、和音で上がっていったりするのも見た。

親指と、こゆびで2音を押さえながら、人差し指を滑らせて、前打音にしているのは

先生がやっているのを聴いたことしかなかった。

彼は、一体、何の音を弾いているのかと思うような悪魔的な印象を与える

ソロを弾いた時もあった。

それも全部初見だ。

彼にとっては、様々な曲に出会って、初見で弾くいい経験の場にするのが目的のようだ。

弾けば弾くほど うまくなるという考えなのだろう。

 

結局、頭の中を整理するのにちょっと時間がかかったが、

考えがまとまった。

バンドの先生がいるので、わたしと彼のピアノの争奪戦は、

それはそれで続いていい。それ以上には発展しまい。

そこで、どちらかが気持ちの上で退いたらいたら、かえって陰湿になる。

楽しむ気持ちをもって、今度、ぼく、今度、わたし、

ちょっと、替わって、ちょっと、替わってよ。

そんな、軽い感じで、勢いよく、ぐるぐるローテーションすればいいと言うところに

落ち着いた。

 

でも、レベルが違うので、正直言って、わたしがジャズピアノでできることが少ないことが

目立つに違いない。世の中そんなものだ。

容赦はない。

でも、少なくとも、ジャズピアノの先生よりは、質問に気安く答えてくれそうだ。

バンドの先生が言った。

「ここのAbsusのところのソロは Gbのスケールが弾けるよ。」

ハイレベルな若者に尋ねた。

「どうしてAbsusのところのソロに Gbのスケールが弾けるの?」

彼は答えた。

「Ab Db Eb Gb が Ab7susの和音だろう?だから。」

その和音は知っている。

でも、GbのスケールではCbがあるだろうに、リディアンでいくということか?

いまいち、分からんと思いながら、あなたは、どうして弾く音がわかるのと尋ねたら、

たくさん曲を弾いているから、わかるんだと言った。

どうも、この子も、耳マン(man)のジャズマンっぽい。

納得する答えが聴けなかった。

 

ジャズはうまい人もそうでない人もそれなりに楽しめると書かれた記事を読んだことがある。

ボキャブラリーの少ないわたしは、それを増やしていきましょうか。

今年は、クラッシックの曲も、いくつかやってみたいと思っている。