食べるのが好きな長男には、同じく、料理が好きな
友達がいる。そのお友達は、キャラメルをうちで作ってきて
学校でクラスのお友達に分けたこともあるらしい。
長男が学校が計画したドイツへの語学研修に行った時、
そのお友達のお母さんが、何時間もかけて、息子さんと
長男を、ドイツまで連れて行ってくれた。
かかった費用をお支払いしたいと言うと、お金を受け取ることは
はじめから考えてなかったんだけど、そうね、息子に何か、
プレゼントを考えてくださるというのもいいですね、という返事が
返ってきた。
いいとか悪いとか言う判断は別問題として、日本だったら、こんな
申し出は絶対しないと思ったが、夫がとてもうれしそうに、
贈り物をしようとニコニコしているのを見て、話し合って、本を見に
行くことにした。
とてもいい本が見つかった。お料理の本だった。レシピだけでなく、
中学生が興味を持つような情報が満載の本だ。ことばの由来、季節との関係、
歴史的なこと、栄養素のこと等等、楽しく読めるように書かれている。
ひとつの贈り物を差し上げることを考えるうちに、他のいろんな楽しい
料理関係の本も見つかった。そのお友達のことも、何に興味があるか聞いて、
詳しく知ることもできた。日本人には意外な展開になったけど、長男と
本探しに出かけて、本選びをするというのは、とても面白かった。
お友達に本を買った時、長男に尋ねた。
「あなたがこの本もらってもうれしい?」
長男は、とても興味を持っていると言った。
お友達に送った後、長男にもプレゼントした。
「これで、あなたが何かお料理したら、お友達と意見交換してもいいね。
ママにもおいしい物作ってね。お料理ってね、大事なことなの。
男の子でも、お料理できなくちゃね。」
長男は、うれしそうな顔をしてきいていた。
今日の夕食の一品にに並んだのは、卵入りトマトのオーブン焼き。
トマトの底を傷つけないように中身をくりぬいて、卵を一個割りいれ、
塩と胡椒をして、オーブンで白身が固まるまで焼くだけという簡単なものだ。
長男がフォーマシオン・ミュジカルのクラスの行っていたので、トマトを
くり抜くのはパパがやって、帰ってきた長男が卵を割りいれて、味つけをした。
レシピにはなかったがパパのアイデアで、ピザ用チーズをのっけて焼いた。
やけどをしないように気をつけて、みんなで熱々をいただいた。
おいしかった。こどもが興味を持って作ったものだから、よけいに
いい感じがした。体が温まった。