転移 | 音楽すること・生きること

音楽すること・生きること

フランスに住んでいます。結婚、出産、国を超えての度重なる引っ越しを経てフランスに在住、長男が小学校5年生の時から仕事を
再開。その1年後にジャズピアノを始めました。
音楽・その他、日々の出来事を綴っています。

心理学用語をフランス語から日本語に適切に訳すほどの自信はない。
でも、講習会できいたことで、心に残った言葉、
l'histoire de transfère(「転移」の話)について 考えてみたくなった。

まず、「転移」と「それに呼応する現象」について
幼稚園に上がるまでの年齢のこども達を世話をする託児施設の
女性職員に実際に起こった話だ。

その女性職員に、ものすごくなついている男の子がいたらしい。
その男の子のお母さんも、その女性職員に ものすごく信頼を寄せていて
託児所のない時にも家に電話をかけてきて、こどもが熱を出して
いるのだけれど、どういう処置をしたらいいかときいてくるほどだったらしい。
その職員は心の中で、葛藤したらしい。これは、医者が指示するべきことで、
わたしに仕事の領域では決してない。どうしてこの男の子の母親は、医者に
電話をする前にわたしに電話してくるのだろうと思った。でも、別の声が、
この母親は わたしを信頼して電話をしてきているのだから、自分の知って
いることを話してあげたいとも思ったらしい。万事がこうで、この親子は、
幼稚園に上がるために この託児所を去るときまで、何かにつけて、
この女性職員に 身内のように親しく接してきたと言う。女性職員のほうには
いつもそれが気になっていた。その男の子が幼稚園に上がることがきまった
ある時、その女性職員は、その親子の書類を見て雷に打たれたようなショックを
受けたらしい。その男の子の母親は、その女性職員の実の娘と、全く同じ
生年月日だったという。実の娘は、その女性職員が妊娠していた時に服用した
薬が原因で、不妊で子供を授かることができない体だった。女性職員は
それを悔いていた。はからずしも、この女性職員は、自分が、自分で、
この男の子のお母さんの母親を演じていたことに、男の子には、
おばあちゃんの役を演じていたことに気がついたと言う。これはあて先人の間違い。

「どうして、わたしはこの子を呼ぶ時に、荒っぽく呼ぶのだろう?
「どうして、わたしははらがたつのだろう?」
「どうして、このこどもに 感動するのだろう?」
「どうして、このこどもに 多くのことをしてあげたいと思うのだろう?」

ある意味での、「妄想」があなた自身に存在する。
そして、生徒にも、「妄想」が存在する。

「どうして、・・・・?」と自分自身に問いかけ、「混同」「取り違え」に気づこう。

教師であるあなたに思い切り嫌な思いをさせようとする生徒がいる。
また、反対に、何とか あなたに好かれようと演じる生徒がいる。

「この生徒は何をしているのか?」
「どうして この子はこうする必要があるのか。」
分析することが大事だと言う。