あるフランス女性の意見 (1) | 音楽すること・生きること

音楽すること・生きること

フランスに住んでいます。結婚、出産、国を超えての度重なる引っ越しを経てフランスに在住、長男が小学校5年生の時から仕事を
再開。その1年後にジャズピアノを始めました。
音楽・その他、日々の出来事を綴っています。

今まで わたしがその人との約束時間に5分以上遅れる事はなかった。
その理知的な印象のフランス人の彼女は わたしが部屋に入ると、
向っていたコンピューターから くるっと向きをかえ、にこやかに尋ねた。

Un petit souci ? 「何か ありましたか?」

いつも にこにこしておへやに入って行くわたしだが、その時は
睡眠不足と家庭に起こっていることで、げんなりしていた。
わたしは言った。「どうして、わかるんですか?」
夫が一睡もせずに、正座して、「離婚は考えないで欲しい。
悪いのは、全部、俺だった。」と ストライキのような態度をとった翌日の
ことだった。

お互いに身の上話をするほどの仲ではなかったが、わたしは、彼女と
付き合っていて、このわたしより、少し年下の彼女が、本音の人で、
信頼できる人だと常々感じていた。
わたしは あまり多くは話さなかったが、こどもへの暴力と言う話を
きいただけで、すぐに彼女の顔色が変わった。悪いことをしたときに
お尻を一発たたくとか、頬をひとつ打つくらいのことは時によって
必要かもしれないけれど、それ以上の体罰は今のフランスでは
しないんだと憤っていた。わたしが法律相談に言ったところでは、
「行き過ぎた体罰をあなたが見ていて止めなかったら、あなたも共犯に
なりますよ。気をつけてください。」と言われた。「そんな時、どこかに、
通報するところはありますか?」ときくと、gendarmerieだと教えてくれた。

今まで、警察に通報しかけたことはあったが、後によくないことが
おこるのではないかと思い直して、受話器を置いたことが少なくとも
2度ある。そして、共通の中国人の友人夫妻のうちに電話をして、
夫を静めてもらったのだ。

そのフランス人女性は、静かに自分の話をしてくれた。