夫は麺類が大好きだ。
わたしは、長男の習い事の時間の調整の件で外出した後、長男の
バイオリンの新しい曲の練習につきあったり(はじめて譜を読むときは
いつも4指で弦を押さえると指示があるところを無視して開放弦で弾い
たり、上げ弓下げ弓に気を配れていなかったりするので、できれば
立ち会うようにしている。)他の家事でばたばたしていて、夕食の
支度がおそくなった。
夫は帰宅する時いつもおなかをすかせている。この人は、いつも
せいているので時間の節約か、もしくはお金の節約か知らないが、
お昼ご飯はりんご2個とか、シリアルとかを職場で食べているらしい。
計画性なしに腹を満たすための帰り道での買い食いは一切しない。
さて、きょうも夫はいつものように仕事に出ていた。うちではお昼に
鶏肉の骨付きもも肉でとったスープでうどんを食べた。うどんも
スープも残っていたので、夫が帰ってきたらいつでも食べられるように
保温なべに入れて用意しておいた。
夫が帰ってきたとき、こどもたちが大喜びで出迎えた。パパの
うれしそうな声が聞こえた。わたしからは、うどんがすぐに食べら
れるように用意してあることを話した。そしてわたしは20個以上の
トマトをはじめ、ラタトゥイユを作るために、大量の野菜と包丁を握って
格闘していた。
夕餉の時間は夫がめずらしくなごやかで、優しい雰囲気だった。
そんな普通の家庭では普通の日常がわたしにはうれしかった。
絶対に、大声で怒って叫ばないでねと前置きしてから次男のした
いたずらの話をした。いつもなら、怒った夫が手をあげることがあるので
こどもが大けがをしないかと心配で、こどもと夫の間に入らなければ
ならないのだけど、きょうは違った。夫からこどもに会話があった。
上手に誘導して、難しい次男に言い聞かせた。
「ブラボー!」
これは かけつけ3杯のうどんの力?