国際結婚で嫌だったこと(1) | 音楽すること・生きること

音楽すること・生きること

フランスに住んでいます。結婚、出産、国を超えての度重なる引っ越しを経てフランスに在住、長男が小学校5年生の時から仕事を
再開。その1年後にジャズピアノを始めました。
音楽・その他、日々の出来事を綴っています。

わたしは夫とフランスで学生結婚したあと、2年ちょっと日本に住む
機会があった。夫の仕事の辞令が下りて彼が先に日本に発つことに
なった。3,4ヶ月遅れてわたしも実家からは飛行機を使わないと
いけない遠い町に住むことになった。そこでいろいろ問題が起こった。
例えば、ふとんのことだ。

中国人はベッドに寝るが、その方が安かったからだろう、先に日本に
到着した夫は賃貸マンションの畳のへやにふとんを使って寝ていた。
夏だったので寒くはなかったが、ふとんを敷いてと言わなかったのは
夫が掛け布団だけを使い、畳の上にじかに眠っていたからだ。

わたしは到着一日目の夜にそれを発見し、夫にふつうは敷きぶとんを
敷いて寝るものだと教え、買いに行こうと言った。ところが夫の答えは
ぼくには必要ないというものだった。畳が十分あったかいので
敷ぶとんは要らないというのだ。二人の間には共通理解なるものが
存在しない。わたしは まあ、一日目はしかたがない、いくらなんでも
少しずつ言い含めていけば、わかってくれるだろうと甘くみていた。
翌日、畳にじかに寝たので起きる時に背中が痛んだ。自分の背中が
一枚の洗濯板みたいにこわばっているのを感じた。毎日、説得に
かかったが、夫は、ぼくには本当に必要ないんだよ~、と
のらりくらりとかわすこと2週間。とうとうわたしの堪忍袋の緒が切れた。
あなたにはよくても わたしにはこれは普通じゃないの、いい加減に
して!わたしは明日ふとんを買いに行く!あなたは畳に寝続ければ
いいでしょう!

結局 夫は折れて、ふとんを二人分買いに行くことになった。商売を
しているわたしの兄は「時間は金やぞ。」と教えてくれたことがあったが
翌日、夫はより安く買うために わたしを連れて、ここも、あそこもと
一日かけて3件も,4件もふとんを見てまわった。わたしは ものすごく
疲れた。この人にとっては「お金は時に代えられない。」という考えで
あるということを身をもって知らされた。

わたしは忘れない。いくら外国人の夫に優しく説明しても敷布団を
買ってもらえず、畳にじかに寝た14日間のことを。