長男 バイオリンの独習 | 音楽すること・生きること

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フランスに住んでいます。結婚、出産、国を超えての度重なる引っ越しを経てフランスに在住、長男が小学校5年生の時から仕事を
再開。その1年後にジャズピアノを始めました。
音楽・その他、日々の出来事を綴っています。

Y夫妻からバイオリンを貸していただいた長男は、先生につかずに、
うちで開放弦のソの音を鳴らし始めた。6歳、小学2年生だった。

Yさんからバイオリンを借りて帰ったその日、Yさんから電話があった。
Yさんは2時間練習するようにと言ったけれど、Yさんの奥さんが、はじめは
毎日何分か練習して、練習する習慣をつける方向にもっていくように
するといい。はじめから2時間も練習するもんじゃないと言っているのを
きいて、Yさんもそう思い、電話をしてくれたのだった。
細かいところまで気配りのある方だ。もっとも、はじめの練習は、ソの音を
きれいに鳴らすことだったので2時間練習することができないことはわかって
いたし、ピアノの練習も4小節1回弾いて終わり!という発達レベルの
長男には無理だったので、時間には こだわってはいなかったのだけど。

一本の弦がくるくるまわって調弦できなくなった。Yさんとうちの夫が
長男と一緒にパリの rue de Romeまで行って、バイオリン専門店でみて
もらった。Yさん知っている店はバカンス中で店を閉めていた。他の店では
高い値段を見積もられたらしい。Yさんは その店員はバイオリンのこと、
よく知らないと判断し、もう1軒 別の専門店をのぞいた。店主が
バイオリンを手にとって鳴らしてみて、くるくるっと調弦して、何も手をいれる
ところはないけれど、弓の毛の部分を変えないといけない、と言ったそうだ。
夫はその店に弓の修理をたのんだ。帰り道、Yさんは 遠くパリまでやって
きたんだから長男はご褒美をもらわなくちゃと言ってカフェでにオレンジ
ジュースをごちそうしてくれた。

長男はうちでまじめに毎日バイオリンを鳴らしていた。ゆっくりゆっくり、
てのひらには集中していたからだろう、ほんの数分のことなのに汗が
にじんでいた。開放弦の練習だけでは単調に感じた頃、夫の職場の近くの
楽譜が借りられる図書館でバイオリンの教則本を借りてきてもらった。
Yさんには2度ほどきいてもらった。数ヶ月で教則本の二重音のところまで
のんびり やってみた。バイオリン初心者はがまんできない音を出すと
きいていたけれど、きれいな音のするバイオリンで1度も不快な音を
聴くことはなかった。