
VOWWOW時代に『CYCLONE』というアルバムもリリースしていたっけ。BOWWOWのライヴレポートは台風レポートとも言えると思いますのでご紹介。毎年恒例のBOWWOWのスーパーライヴ、今回はゲストでなんと厚見玲衣(key)さん!ってことで、恭司さんも「BOW VOWだったでしょう?」なんてMCで言っていましたけれど、ただでさえブ厚いバンドサウンドがさらにとんでもないことになっていました。ミニムーグやらジュピター8やらシンセの要塞を築き上げていた様子も圧巻でしたね。
今年は再結成10周年ということもあり精力的だったんだけれど、やはり花火が打ち上がったり、煙が立ったりと、派手な演出のステージングがBOWWOWですよね。サプライズを織り交ぜた演出と完璧ともいえる演奏。この演奏精度の崇高さはジャズ/フュージョン系さながらなテイストすら感じさせるほどで、「Signal Fire」なんて絶対に今のプレイのほうが良いだろうから。
「HEART'S ON FIRE」「GET ON OUR TRAIN」「THEME OF BOW WOW」辺りはわりと年々か通っていると聴ける確率が高い名曲中の名曲。それと再結成以後の新曲中心に編まれたセットリストでありました。と同時に目立っていたのが、現在は入手困難状態になっているアルバム『ASIAN VOLCANO』から「ROCK AND ROLL TONIGHT」「TOUCH ME I'M ON FIRE」をプレイしてくれたこと。中でも「TOUCH ME I'M ON FIRE」って久しぶりじゃなかったかな? あと恭司さんのヴォーカルがとにかくエモーショナルで、なおかつ歌いながらのオブリのソロプレイが泣きまくっていて圧巻だったのが「Still」。素晴らしかったなぁ。

再結成以後の楽曲でパッケージされたベストアルバム『THE BOWWOW Ⅱ ~DECENNIUM~』もリリースされたので、ここからの楽曲は多くプレイされましたね。「ROCK ME」は名リフで全盛期を彷彿させるこれぞBOWWOW的な名曲。こういうのを書けるのは彼らだけですよね。「FALLEN ANGEL」「HANDS UP」「DRIVE WITH ME」etc...本当に良い曲が多いんだ。不穏な厚見さんのヴォイスシンセが一層のスケール感を醸し出していた「ARMAGEDDON」も今回の大きな観どころになっていましたね。
ギターは恭司さんはHRスペシャルカスタムをメインギターでプレイ。アンコールではヤマハSGのカスタムメイドリイシューモデルだったり、フェニックスギターも出てきましたね。光浩さんはレスポールカスタムやES-355、エキゾティックのテレキャスターモデルなどをプレイ。と、この辺はここ数年のお馴染みの感じなのだけれど、びっくりしたのはDAISUKEさんの弾いていたベースがおそらくほとんど初披露(笑)。フェニックス・マーク入りのジャズベタイプなどを弾いていましたけれど、アンコールではVベースタイプまで登場(笑)。と、耳でも目でも踊ろかしてくれたライヴでした。