
昔女の子に「髭(うぶ毛みたいなもんだったけれど)が気になるよ」っていうことを言って泣かしたことがある。それがショックでね。多分今は気になっても言わないと思うんだ。そして逆の立場にならないように気をつけたりもしたり…。と同時に、別にそれくらいいいじゃん!と容認したい自分もいたりして。ちっぽけなことだよ、そんなことは。黒人は案外そういうのが目立たなさそうである意味では羨ましいな。

彼らの名はTHE THIRST。かのロン・ウッドが設立したレーベルよりデビューアルバム『オン・ザ・ブリンク』をリリースしたUKバンドです。今夜初来日公演が渋谷クラブクアトロにて行なわれました。結構早めに入ってお客さんの入りからチェックしていたんだけれど正直最初は寂しくてね。ちょっと心配していたんだけれど、始まる頃にはかなり埋まって来てひと安心。オーディエンスの年齢層は結構広かったんだけれど、みんなどういう事情からサーストを知り集まって来たんだろう? ロン・ウッドが見いだしたバンドっていう枕詞っていったい何処まで効果があったんだろうね?
音のほうは特設サイトのほうでダイジェストで聴けます。
http://www.bls-act.co.jp/thirst/
アークティック・モンキーズを手がけたジム・アビスがプロデュースしており、ラフさがありながらもまとまりがあってスピーディなバンドサウンドが印象的です。曲によってはアークティック・モンキーズに通じる疾走感もあるなぁ。ただアフロ・アメリカンのルーツを持っている彼らだけに、真骨頂はレゲエ/スカ・チューンと言えるかもしれない。特に丸みのあるベースサウンドは特徴的。

と、音だけ聴くとなかなか魅力的だったりするんだけれど、ライヴで観ると妙に違和感を抱いてしまうっていうのはやはり黒人だからなんですよね。人種差別とかって言われるかもしれないけれど、いわゆる黒人音楽の範疇からは離れているストレートなギターロック・サウンド…この妙な違和感を随分前にも僕は感じたことがある。そうだ、リヴィング・カラーだ! リヴィング・カラーほどファンキーな感じではないけれど、結局サーストがブレイクするかどうかっていうのはリヴィング・カラー同様のジレンマ云々って感じなんだろうなぁ。ただ特設サイトにチェックしていただければおわかりのように、音のほうはかなり研ぎ澄まされていてカッコ良いよ!
というわけで、またまた始まったライヴ日刊。日曜日の筋肉少女帯まで続きます…。