大声で叫ぶならなんて叫ぶ? ブログネタ:大声で叫ぶならなんて叫ぶ? 参加中

考えてみたんだけれど、「叫ぶ」って行為って考えてやる行為じゃないよね。叫ぶかどうしようかってあんまり考える場面がないじゃないですか? ましてや「バカヤロー!」とかあんまりそういうシチュエーションって僕はないです。じゃぁ、僕が叫ぶシチュエーションはどういうときか? やっぱりライヴだよね。ライヴで熱狂するといつのまにか叫んでいますよ。みんなもそうじゃない?

今宵はエルレガーデンのライヴを観に新木場スタジオコーストまで行ってきました。今日のライヴはちょっと特別な意味がありました。突然の活動休止表明で脅かされたのはみんな同じだと思いますが、まさにその活動休止前最後のライヴだったんです。個人的には湘南音祭以来だったけれど、「Middle Of Nowhere」「Missing」では久々に赤のES-335を弾いている生方さんが観られたり、細美さんは最近ストラト愛用していたんだけれど久々にレスポールをプレイ。やっぱり思い出の昔のレスポールを弾いたのかな?と思いきや、終演後に聞いたら最近購入されたのだそう。つくづくレスポール愛のひとなんだなぁって思いました。レスポール・タイプのギターだけで7、8本は所有されているんじゃないでしょうか?

ライヴのほうはいつも通りのエルレガーデンです。アンコールで「約束するよ、またな」なんていう細美さんの言葉もありましたけれど、個人的な感想としては活動休止のタイミングを集大成的に捕らえていないような気がしたんです。ちょっと懐かしの曲があったりもしたけれど、彼ららしい堅実ながらもアグレッシヴな演奏もステージングも今夜だからことさらに…ってことはない。いわゆる当たり外れの波っていうのはエルレガーデンのライヴにはあまりないと思うんです。イントロ出だし楽器のメンバーは実はちゃんとメトロノームでテンポを確認しながら弾きはじめるようだし、もの凄い基礎がしっかりしている。だからこそその上でエモーショナルな演奏がその日その日のプラスαな魅力として加味されているんだよね。もう何がどうこうっていう理屈じゃなくて、音楽そのもので感動を与えられる希少なバンドです。細美さんのMCがまたグッとくるようなこと言ってくれたりとかあるけれどさ。

彼らのライヴは大合唱になることが本当に多い。実際メロディ良いし、歌いたくなるし。中でもみんなが声を枯らしながら、ひとによっては歌うというよりもそれこそ叫んでいるかのように歌う曲が、彼らのライヴの定番曲として存在します。その名も「Make A Wish」。細美さんと生方さんのクリーントーンのギターだけで前半が歌われて、後半でハイスピードなバンド演奏が重なるんだけれど、もの凄い壮大なメロディの曲で『エルレガーデンのゴスペル』だと僕は思っているんです。

ELLEGARDEN「Make A Wish」
words and music by TAKESHI HOSOMI

Sunday is over/We are all going home/No reason to stay here/But no one has made a move/We know that for sure/Nothing lasts forever/But we have too many things gone too fast/Let's make a wish Easy one/That you are not the only one/And someone's there next to you holding your hand/Make a wish You'll be fine/Nothing's gonna let you down/Someone's there next to you holding you now

Let's make a wish Easy one/That you are not the only one/And someone's there next to you holding your hand/Make a wish You'll be fine/Nothing's gonna let you down/Someone's there next to you holding you/Along the paths you walk

『Pepperoni Quattro』は僕にとって初めて買った彼らのアルバムでもあり非常に想い入れありますね。「Make A Wish」が奏でられると“あ~ぁ、もうライヴ終わっちゃうのかぁ”ってせつない気持ちにもなるのだけれど、でもやっぱりこの曲じゃないとエルレガーデンのライヴって終われない気もします。どうしたらこんな歌を書くことができるんだろうか? この先何十年って歌い継がれていく、またジャンルを越えて愛されていく重要曲のひとつじゃないかな?

冒頭の叫ぶことについてだけれど、どうせなんだったらポジティヴなことを叫びたいよね。僕は「Make A Wish」みたいな美しいメロディをみんなで叫びたい。活動休止期間、4人がどんな音を育んでいくのかはまだわからないけれど、再会を約束してくれたんだから。4つの大きな才能が何をこれから魅せてくれるのか? 僕は本当に楽しみにしているんです。10月2日発売Player11月号にて熱いライヴレポートを書かせていただきました。発売の際にはぜひ読んでやってください。