
新宿ロフトって何か月前だったっけ? それ以来のプロディガルに行ってきました。THE PRODIGAL SONS(放蕩息子)はZIGGYの森重さんと宗仁さんが、THE EASY WALKERSのJIMMYさんや、ex THE STREET SLIDERSのJAMESさん、さらにジライヤをこのためにやめた!という大島治彦さんと新たに結成というか、5人組バンドに進化というべきか、ようは立ち上げたロックンロールバンドであります。音楽的にはZIGGYの最新作「NOW AND FOREVER」をよりディープに発展させた感じですが、これが良い! 今ZIGGYは音楽的な相違が激しくて、各メンバー+森重さんというチームでそれぞれがバンドへ発展しています。こういうのってちょっとない。普通だとビジネスもあるしさ、ZIGGYの冠のもとで数曲ずつで好きなことやってアルバム1枚製作、ライブも無理やり…とかさ、なんとか名前を保とうとするわけですよ。でもこの兄貴たちはそういう姑息なことができない。ゆえにダストゥンだったり、プロディガルだったり、今年はちょっと前に久々の森重さんのソロもあったけれど、ZIGGYは活動休止だけれど森重さん働きまくり!という不思議な図ができています(^^;)。
中でもプロディガルはメンツも凄いし、このメンバーで音楽ができる喜びっていうのが音にあふれていて、観ている僕らもハッピーな気分になれます。音的にはR&Bの追及で渋くなるかなぁと思いきや、そこはやはりシーンをサバイバルしてきたロッカー/ソングライターたち(全員曲を作るからね)、歌メロが凄い良いのです。それを森重さんが歌うわけだから悪くなるわけがない。森重さんって僕が観てきたなかで、日本のロックシンガーとしては間違いなくトップクラスだと思う。このひとより今歌が上手いひとってちょっと思い浮かばないんですが…? ここんところのライブでは新曲が立て続けに披露されているんですが結構キャッチーな曲が予想外に多い。マジで僕はプロディガルにヒット曲を作ってほしいと思っているんです。ダストゥンでヒット曲っていうのはちょっと違う気がするけれど、プロディガルってある種そういうベタベタな路線でも全然いけちゃうからね。スケール感が違うから。
ロフトが狭いとか言っていたわりにはラママ2デイズ…どういうハコ選びなんだよ、兄貴!とつっこみたくなりますが、ぎゅうぎゅうとはいえ、まるで手が届く距離であの高価な楽器を弾きまくる彼らが観られてしまうのは実に贅沢ですよね。明日もあるし、来週は関西もあるからネタばらしはしないけれど、期待通りのプロディガルが観られるから期待して間違いなし!
僕、近年のZIGGYだと「ムラサキノチョウタチヨ」が死ぬほど好きなんだけれど、やっぱりZIGGYやるならああいう路線が良いと思う。誰が聴いても飛びつくようなキャッチーなロック。でもプロディガルはもっと枯れていていいし、それこそ50代のロックリスナーを驚愕させるような音楽を作ってほしいし、その延長上には世代を越えて愛されていく歌っていう目標があると思うんだ。それはZIGGYで目指すには渋すぎる(笑)。そういう境地をセールス的な意味でもプロディガルで達成したら凄いことなんだよなぁ。でも今のプロディガルを観ているとできそうな予感があるんです。
僕が十代のときは背伸びして音楽聴いていたもんです。すぐさまピンとこないものでも聴きこんでツボを見つけるようなね。わかったときの衝撃たるや凄いもんだよ。感動的だよ。でもピンとは来なくても気になるんだ。なんだかわからないけれどプレイバックしたくなる音楽…辛口な音楽で耳や意識を鍛えていくっていうのも重要なことだと思うし、それが音楽文化でしょう? THE PRODIGAL SONS…イイネ! 別にそこまでマニアックなことをやっているわけじゃないけれど(笑)、R&Bのリスペクトと真髄を兄貴たちはたっぷりと魅せつけてくれていますよ! これから観るひと、楽しんできてくださいね!