ブログネタ:愛煙派? 嫌煙派? 分煙派? 参加中

スターダスト・レビュー「煙が身にしみる」 作詞・作曲 根本要
止めよう、止めない、身体にも悪いはず/だけど愛情もいっぱいある もはや30年/一日に一箱は想定の範囲内/だけど吸えるとこないじゃない/いつからこんなに嫌われちゃったの/ほら 煙たがられて/むかしはみんなで パッパシュビドゥワ/気分も爽快だったのにねぇ/今では煙が ただ身にしみて/火を消してちょうだい/Non Non Non Smoking/最後の一本に何回もトライして/今は1ミリに落ち着いた もう早や5年/値上げのたびいつも 財布とのニラメッコ/結局何とかなっちゃうのねぇ/パッチでもガムでもかなわない根性/何故 仕事に生かせない/食後はみんなで パッパシュビドゥワ/話題も満載だったのにねぇ/狭い肩身で ちょいとソワソワ/火を貸してちょうだい/I Can't Stop Smoking/むかしはみんなで パッパシュビドゥワ/気分も爽快だったのにねぇ/今では煙が ただ身にしみて/火を消してちょうだい/Non Non Non Smoking

スターダスト・レビューの最新作『31』に収録されている、喫煙者の肩身の狭さを歌いあげた名曲「煙が身にしみる」。“煙草が目にしみる”ではなくてね。こういう風刺ものを洒落っぽく書くの、要さんは本当に上手いと思う。“いつからこんなに嫌われちゃったの/ほら 煙たがられて”なんて最高のフレーズ(笑)。“火を貸してちょうだい”っていう曲ならば今まで散々あったと思うんですが、この曲はそのあとに“火を消してちょうだい”とくる(笑)。

僕自身は煙草はまったく吸いません。吸いたいと思うことなくここまで来ちゃっているだけなんですけれど、ここまできたらもう吸わないだろうなぁ。嫌煙家っていうほど神経質ではないんで、食事するときでも禁煙席が混んでいたら喫煙席でいいやとも思うくらいです。ただ服に煙草の臭いがついたりするのは好きじゃない。煙草も駄目ですからドラッグなんかも全然興味がない。これは昔から。お酒もまったく飲めないし、最近は性欲もないし(笑)、もうただただ音楽しか「働楽」(by馬場俊英)がない男だったりします。

と、同時にあまり嫌煙がエスカレートしすぎるのも大人気ないと思いますね。吸うも自由、吸わないも自由。煙草増税論もそう。煙草1箱1,000円っていうのはヨーロッパが常識だからどうこうってやつ、ガソリンの暫定税率のときも似たような言われ方をしていましたが、諸外国どうこうっていうのは問題じゃない。ひとつの比較要素ではあるかもしれないが、日本という国としてのこれまでの流れっていう見方をしないと、今後いくらでもエスカレートな値上げ論が話に出てくることになる。特にこれは素晴らしいことだけれども、20年以上日本は物価の安定に努めてきたわけだから。去年からそれが崩壊して生活必需品でもなんでももの凄い値上がり方向に今は進んでいるわけだけれど、こういうのって一度寝上がってしまうとなかなか戻れない。

吸わない人間にとっては煙草1箱1,000円でも別に響かないわけだし、その財源で危機的な国家財政がどうこうできるならナイス・アイディアだとは思う。ただ血税の無駄遣いを徹底的に洗うことおをせずに(少なくても僕にはそう見えるってこと)、増税論っていうのは納得できないなぁ。少なくても今後汚職なり税金の無駄遣いが発覚した際は、責任者の所在をはっきりさせてちゃんと償わせるっていうところは徹底していただきたい。そうじゃないと認められないし、どんどん財源不足みたいな話だけが出続けることになる。日本はもはや経済的には衰退国で先進国ではないわけだからさ。と、同時に、嗜好品だから増税OKっていう安易な考え方は怖い。煙草を吸わないひとからすると増税論は気にしていないんだろうけれど、この考え方がひとつ飲み込まれてしまうと、今度煙草同様に扱われるもんが絶対に増えると思うんだ。次は酒だよ、絶対。でもって、携帯電話でもパソコンでも車でも住宅買うんでも同じような増税がぶっかけられるかもしれない。あと例えば音楽ソフト1点につき500円税金つけようとかさ、口実さえつければなんだってよくなっちゃう。これが怖い。

ただ嗜好品の増税論っていうのは、嗜好していないひとからすると無関心でいられるわけで、この手の話は意外と進みやすい。現に煙草なんていいカモにされそうになっているじゃないですか? 一見自分には関係ないことのように見えても、実際は巧妙な罠が仕掛けられていたりテスト・パターンだったりする可能性があるわけです。だから嫌煙家のかたも、その辺の目論みをちゃんと見据えた上で諸々を自分なりに結論づけてほしいなって思います。