いよいよDOESのニュー・シングル「曇天」リリースが来週水曜日(6月18日)に迫りました。
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この曲はすでにライヴで披露されていたり、彼らのラジオ番組「RADIO DOES」(FM NACK5 金曜深夜12:30~)でも早くから流れていたこともあり、ファンにとっては待ちに待ったリリースだと思います。一聴してまず思ったのは「あれ、ワタルさんのギターの音変わった!?」ってこと。「三月」「修羅」で確立されつつあるDOES流速球8ビート・ナンバーの流れにある曲なのだけれど(しかし、完全なる8ビートではなくて、16ビートのフィーリングを濃く出しているのがポイント)、ここにきて「ワタルさん、なんかつかんだな!」って思わせるような達成感というか充実感に満ちあふれるキラー・チューンです。「サブタレニアン・ベイビー・ブルース」同様、一層ソリッドに音数を突き詰めつつも、間奏ではちょっと実験的なリズム・パターンが顔を出したりと絶対予定調和なものにはさせない。ストレートだけれどどこかねじったロック感が魅力なDOESならではの名曲です。

昨晩、ゼップ東京ではTHE BIRTHDAYのツアー・ファイナルが行なわれたんですが、そのオープニング・アクトでDOESが出演するというので観てきました。意外にも彼ら、ゼップでプレイするのは初めてだったらしい。いつもながらのちょっとふてぶてしい感じで登場し(笑)、「戯れ男」が1曲目というスタートでありました。考えてみたら彼らのライヴを観るのはご無沙汰で、去年の新宿ロフト・ワンマン以来だったんですよね。すっかりワタルさんとケーサクの髪は伸びていました。やんちゃな風格とフレンドリーさを備えたキャラクターは相変わらずで、ワタルさんのこの夜第一声は「華を添えにきました、DOESです」。この一言は絶対決めてきたな(笑)。2曲目には来週リリースだっていうのに何の説明もなしに「曇天」を演奏。…宣伝すりゃいいのに(^^;)。その後ファンキーなベース・リフとバスドラ4分打ちの16ビート・ドラミングで間を繋いで、ワタルさんはハーモニカ・ホルダーをセット。曲はもちろん「サブタレニアン・ベイビー・ブルース」。実は生で聴いたのは初めてだったけれど、レコーディング音源そのままに再現していて素晴らしかった。その後は「赤いサンデー」「三月」「修羅」というシングル主体のセットリストで行なわれたライヴなのでした。コンパクトだったけれど凝縮されて良かったなぁ。

ワタルさんはいつもの白SG。一応レスポールもスタンバイされていたようですが出番なし。ヤスシさんはプレベにアンペグね。ケーサクさんのドラムはメイプル系シェルのセットだったように見えたんだけれど、最後列だったので細かいところはわからず。一番驚いたのは、ワタルさんがマーシャル・アンプ&ジャズコーラスを使用していたこと。彼はこれまでメサブギー・ユーザーだったはずで、なるほどこの音色の違いが冒頭で書いた「曇天」のギター・サウンドのインプレッションに繋がっているのかな? わからないけれど。今度お逢いする機会があったらぜひとも聞いてみたい。

『サブタリアン・ロマンス』のときにインタビューしたのが直接接した初めてでした。そのとき、僕はアルバム作りの経緯にある仮説を持って向かったんだけれど(僕はある程度インタビューの流れを想定したうえでクエスチョン・シートを作成するタイプなので)、実際聞いていたら「いや、違います」とワタルさんに否定されてボロボロになった(笑)。それはそれで話が盛り上がるから面白くて良いんだけれど、一瞬頭は真っ白になりますね。そんな感じなので僕の立てる予想なんてまるであてにならないかもしれないし、「曇天」もレコーディングではメサブギーかもしれないしさ(笑)。先週も「RADIO DOES」にその旨を書いてメールしたのに、読んではくれたけれどギターのことには一切答えてくれなかった(笑)。

僕にとってのDOESってキャラクターも含めて実に魅力的なバンドなんですけれど、彼ら独自のビート感とともにやはり日本語ロックの新たなかたちを切り開いている存在だと思うんだよね。シングルは特にストレートな勝負感が出ていて、「曇天」はまた新しいDOES像を確立した印象がある。また、カップリングの「サマー・サンセット」もまた新境地です、僕に言わすと。なんじゃい、この不良なビーチボーイズみたいな曲は。しかも1分ちょっとしかないのか。2曲入りシングルのトータルタイムが5分弱っていうのも凄いな(笑)。かつてOASISが出てきたときにジャケットのカッコ良さやアルバム未収録のシングル・カップリング曲の名曲度で、シングル・リリースっていうのものを一気に再評価させたことがあったけれど、DOESもまさに同じトライアルしているんだよね。ゆえにいかがでしょうか、シングル「曇天」。たるんだ身体に気合いを入れてくれる1曲に仕上がっていますよ。