
ブログネタ:自分には絶対向かない職業は? 参加中BOYS ON THE RUN 作詞・作曲 馬場俊英
Hey, Boys do it, Do it, Do it, Do it, Boys/Hey, Boys do it, Do it, Do it, Do it, Boys
いったい何があんなに夢中にさせるんだろう スクールデイズ/真夏のグラウンドは40度を超えすべて奪い取る/なんのドラマも起きない平凡なゲームは最終回のウラ/ヒロシはネクストバッターズ・サークルでひとり空に/まるでファウルボールのような夢を打ち上げていた/そして目が醒めるように 糸が切れるように/アブラゼミが鳴き止むように 静かにゲームセット/
「これが最後のチャンス」と電話口でささやいて/祐次は今年32歳 山梨に妻を残し 東京/ワンルームのマンションから夜の甲州街道を見下ろして/煙草に火を点けては消し 消してはまた火を点け直し/「明日のことは誰にだって分かりっこない」って せめてつぶやいて/見上げるのは東京の夜空 そして今は遠い遠い遠い 山梨の街
チャンスらしいチャンもなく 情熱と友情の袋小路/そして青春の蹉跌 物語は今静かにクライマックス /ジローは今ギターケースからレスポールを取り出して/歌うのは小さな小さな裏切りのメロディー/そうさ「みんなで頑張ろう」って 昨夜も乾杯したけれど/でも迷い事ないぜ もう答えは胸の中/信じるのさ 信じるのさ10本の指と6本のストリングス
ところで 今 オレは/通りがかりのバッティング・センターに入り/時速140キロのゲージで順番を待っている/あのクソ暑い真夏の空 焼けついたグラウンド/陽炎のようなハッピネス/遠く耳鳴りのような歓声が 今も…/一体誰があの日オレに一発逆転を想像しただろう? でもオレは次の球をいつだって本気で狙ってる/いつかダイアモンドをグルグル回りホームイン/そして大観衆にピース!ピース!ピース!ピース!ピース!/そしてさらにポーズ!
Hey, Boys do it, Do it, Do it, Do it, Boys/Hey, Boys do it, Do it, Do it, Do it, Boys/I Like You!
僕はいろいろありますけれど、とりあえずは好きな音楽雑誌の仕事をやれている人間です。理想と現実は相変わらず乖離していて、決して思い通りに取材が叶ったりすることばかりではないし、失敗だったり数字が追いついてこない切実な問題もあったりはするけれど。諦めずにやってきたことがようやく10年くらい経って前進したというか、そんな気がしています。ただその分失ったものの大きくて、自由な時間の大半を失ってしまった気もする。でもそれも自分次第でもっと改善できるとは思うけれど、必死にやってきて、今も懸命で落ち着く暇もなくて、30代過ぎて体調が追いつかなくなって…いつまでこのペースで行けるかはわからない。でもなんとかこの状況に齧りついて実績を作りたい。ようやくチャンスをつかんだ場所に来たとも言えるんだよね。そんな30代前半。ただ何度と潮時かなって思ったときもあるし、今も迷うことが多々あるわけです。「おまえは運が良いだけだ」とよく言われますけれど、10年頑張ってきてもそんな感じだからね。僕の代わりなんて掃いて捨てるほどがいる。ちょっと気を緩めたら何もできなくなっちゃう。危うい状況で闘い続けていかなければならない緊張感。…でも職種関係なくて、みんなそうなんだと思うけれどさ。
僕の場合、やりたいことは決まっていたから、バイトはいろいろしたけれど「やりたくない仕事」にはまったく目を向けなかった。その意味では「自分には絶対向かない職業」 っていうのを認識したことがないんです。逆に言えば、今やっている仕事以外はすべて「自分には絶対向かない職業」と言えるのかもしれないけれど。潰しが利かない30代半ばってどう思う? 危ういよ。厳しいよ。でもそういう感じじゃないとやっていけないのかな?と思うところもあったりしてね。そうかといえば、廃業しちゃったとしても死んじゃうわけにもいかない、女房子供も養わなければいけない(いないけれど)、嫌な仕事でもなんでもやる羽目にはなるんだろうけれどさ。自分に向くとか向かないなんて客観的な視点で職業を判断する暇さえ、正直僕にはなかった気がする。あんまり営業には向いていないと思うけれど、その割には結局今もそんなような仕事をしているわけだし(レコード・レーベルさん、出稿お願いします!)、やはり一概に「向く/向かない」とも言えない気がするんだな。「向いてない」と思ったらすべてが終わってしまうわけだしね。

馬場俊英さんが好きです。ライヴは泣けます。我慢していてもがんがん涙が出てくるんだけれど、周りを見渡せばみんな泣いているから恥ずかしくはない。「BOYS ON THE RUN」、そして「人生という名の列車」なんかもストーリーものの長い曲で、馬場さんならではの視点で誰かの半生が描かれている。苦悩を描くけれど絶対に諦めない強さを歌っているわけだけれど、これが全然稚拙なものにならないところが彼の持ち味。魂の入れ方が違う。そこらのソングライターがこれをやったら、保母大三郎さん言うところの「傷を舐め合って明日へGO!」的なものに陥ってしまうわけで。馬場さんのピュアさ、洞察力、信念の深さっていうのは本当に素晴らしい。当の僕自身、馬場さんに取材させていただいたり、ライヴを観させていただいて、「もうちょっと自分のやり方で頑張ってみよう」と思ったひとりなんです。そして馬場さんの歌のような心の支えっていうのがギリギリの状況のときに追い風になるし、みんなにもそれぞれそういう何かがあると良いのになって僕は本音で思います。諦めるっていうのは本当に最後の最後…状況なり体力なりどうしてもピリオドを打つしかないこともあるわけだけれど、何処かにまだ余地があるのであれば徹底的にやるべきとも思うわけです。そんな僕を「ただラッキーなだけ」と嘲笑するのも構わない。なんと言われようが、僕は自分の限界までやるからね。まさに“一体誰があの日オレに一発逆転を想像しただろう? でもオレは次の球をいつだって本気で狙ってる”ですよ。僕も大観衆と一緒にピースしたい。先日の「野音でピース!」は残念ながらほかの予定とバッティングして行けなかったのだけれど、また馬場さんのライヴでパワーにあやかりたいなぁ。年内に武道館公演とかどうです、馬場さん?
「自分に絶対向かない職業」とか言って自分に限界を容易に授けるんじゃなくてさ、本当にやりたいことならば手段を選ばずに(汚いのは駄目だよ)徹底的に頑張ってみようよ。僕はそういう信念で「BOYS ON THE RUN」でありたい。…と、心では思っています。現実は…はぁ。