初診時に15年前から腰が痛くて、湿布やストレッチで対応してきたんですが最近痛みがひどくて…

とても不安げな表情で話されていました。

 

色々な治療を試されて来院されているので治療難民の状態になっていました。

お話を詳しく聞いていると

「痛みをとってくれ!」

「何とかしてほしい!」

「ずっと痛いままなのか不安・・・」

 

そういった感情が強く出ていました。

結果である痛みの改善だけを考えているので、原因を考えることをやめてしまった状態でした。

簡単に言うと他人任せな状態。

 

人は人を治すことはできず、自分の自己治癒力でしか治せない

自分は治せるけど、他人は治せないことの説明

 

検査結果からは構造(背骨・姿勢)が歪んだ結果、

上部頸椎付近に異常な圧痛

右下肢への機能(筋肉・神経)異常

腰付近の検査で異常はありませんでした。

 

上記検査結果と今後の治療方針、計画を丁寧・親切に説明させて頂きました。

15年続いている腰痛を断つには、生活習慣をいい姿勢になるように変えること

当院が行うのは対処療法ではなく、構造(背骨)を診て、機能(筋肉・神経)を治すこと

痛みをとるのではなく、痛みがでない健康な体を目指すこと

 

しっかりと納得頂くまでお話しました。

2回目の治療時には「姿勢気を付けています!」「他にできることありますか?」

と聞かれるほどに。

痛みと検査結果に変化はそれほど出ていませんでしたが、意識の変化はものすごく感じました。

 

その後週1回治療を合計8回した時点で痛みはほぼ消えていました。

現在は長時間座っていて立つ時に少し腰が伸びにくいこと

長時間座っていると少し痛みを感じる程度になっていました

 

症状の状況を説明された後に、

「もっといい姿勢心がけるとこの痛みも良くなりますよね?」

「最初にお世話になろうと思った痛みといまの痛みって全然別物ですね・・・、今気づきました」

ご自身でお気づきになられていました。

 

今後は月1回のメインテナンスに移行です。

アンケートには「説明に納得でき、信じて治療を受けることができた」と書かれていました。

本当に嬉しい言葉を頂きました。

ありがとうございます。感謝いたします。

 

この頃よく思うこと・・・

 

「結果である痛みと原因は別の場所にあることが多い」

偉大な先輩たちが臨床によって残した名言

 

正にその通り

今できうる最善を尽くして日々治療して行かなければ!