真夜中の電話
彼女いない歴32年の親友から夜電話があった。
電話越しの彼のテンションは低く、何かあったのかと思った。
数年前に彼の母親が亡くなり、その時のテンションと似ていたので、身内に不幸でもあったのかと心によぎった。
彼とは中学校2年生のとき、同じクラスになり、それからすぐに仲良くなった。
中学校のとき僕と彼はクラスの中心グループに属していた。
そのグループはもてる奴らばかりで、僕と彼だけが卒業式のとき制服のボタンが無くならなかったので、近くの川に投げ捨てに行ったのは今でも鮮明に覚えている。
高校以降は別々になり、中学の時のように遊ぶことはなくなったが、電話で何時間もくだらない話をしたり(最後は巨人の悪口)、僕が出張で東京に行った時に泊めてもらったり、年末に帰ってきたときに年越ししたり、常に遊んだりするわけではないんだけど、いろんなことをわかりあってきた。
恋愛話もしたこともある。
でもそれは僕の恋愛話しかなかった。
彼は見た目が悪いわけではない。
頭も僕より数倍きれるし、仕事もきちんとやっている。
でも彼女はずっといなかった。
なんでだろうといつも思っていた。
面食いだからか?出会いがないからか?
いや違うなあ
でもある日気づいた
出張の際に僕が彼の家に泊めてもらった時、朝僕が風呂に入っていて出ると、すでに布団を機械で圧縮させているのだ!!
几帳面すぎる!!
そうだ!彼は無駄なことをしないんだ。だから恋愛はむずかしいんだと!
彼についての説明はこれぐらいにしておいて、夜の電話の続き
深刻そうな彼に対して僕は
「なんかあったの?」
すると
「実は・・・・・・・・彼女ができたっぽい。」
(ぽいってなんだよ!思いながら僕は)
「年下??」
と聞くと彼は
「途中まで」
と答えた・
(えっ!!どういうことと思いながら)
「年下かどうか聞いたんだけど・・」
「なんだ、したかどうか聞いてきたのかと思って」
(いやしょっぱなにそんな下衆なこときかないし・・)
と思いながら、
「なんでそんなにテンション低い?」
すると彼は
「いや、彼女ができたらまず最初に伝えておかなければ思ったんだけど、さっき先輩と飯食ってて、先に先輩にそのこと話してしまったので、2番目になってしまったので・・」
「そんなことどうでもいいよ!!」
と言いながら心の中で
(お前とは長い付き合いになりそうだなあ・・)
と思った。
おめでとう!!