2018年6/28…渋谷NHKホール6時半開演の山下達郎氏のツアー3日目。この日は午後に近くでの仕事を一件あてこみ、早上がりという形をとり充分な余裕を持って現場へ向かいました。

まずはセットリスト
※ネタバレ致しますので、くれぐれもご注意を。

















1.SPARKLE
2.新(ネオ)・東京ラプソディー
3.MUSIC BOOK
4.あしおと
5.WINDY LADY
6.DOWN TOWN
7.Solid Slider
8.REBORN
9.Oh, Pretty Woman
10.シャンプー
11.Blue Velvet
12.おやすみロージー -Angel Babyへのオマージュー
13.Joy To The World~クリスマス・イブ
14.希望という名の光
15.ずっと一緒さ
16.今日はなんだか
17.Let’s Dance Baby
18.ハイティーン・ブギ
19.アトムの子
20.LOVELAND,ISLAND

アンコール

21.ミライのテーマ
22.Ride On Time
23.恋のブギ・ウギ・トレイン
24.Your Eyes

個人的にはツアー観覧が2014年のマニアックツアー以来、実に4年ぶりとなってしまいました…。その間に、この日の氏のトークの中にあったように御本人が年金受給者となっていますし、当然わたしも30代へ突入💦初めて観たのは24歳のときだったなあ…なんだか月日の流れの早さについてけない。

昨年、氣志團万博で氏を拝んではいますが、4年ぶりのツアー参戦でやはり緊張しました。

まず、登場はREBORNのプレリュードのごとく美しいイントロダクション。近年の中でズバ抜けて美しい楽曲と感じています。

やはり毎回かならず思うのは、バンドメンバーと山下達郎の登場で緊張感がピークに達すること。拍手喝采の中出てくる達郎氏に、タダならない緊張感が漂っている…というのは大方の人が思うのではないでしょうか。

で、お馴染みのスパークルで緊張が弾け飛びます。まず第一に感じたこと。声、やべえほど出てないか?高校生の頃JOYで初めて聴いたその衝撃に肉薄してるぞオイ。

達郎氏はノッてくると後半にかけて驚異的パフォーマンスに踏み込んでいきますが、この日は一曲目からそんな期待がよぎりました。

二曲目は実に小気味いい東京ラプソディ。2013年のツアーで初めて生を聴いた曲でした。節の終わりに入れ込む気合いの一声にテンションがあがっていきます。

2008年ツアー再開後10年の月日が経ったということで、そんな自分へのちょっとした褒美として、前半は自分のやりたい曲で少しとっつきにくいセットリストになってます。というトークを挟み、三曲目のMUSIC BOOKが流れた瞬間、感動が湧き上がりました。この曲は本当に好きで、広大に音が広がる感覚を覚える曲です。

続いてあしおと。これもイイ曲ですよね。全く原曲からブレないパフォーマンスが続きます。

今日セットリストいいぞ!

その後のシュガーベイブの選曲も実にカッコいい演奏でした。特にウィンディレイディ。構成がジャズだな。これほんとイカしすぎ。

ソリッドスライダーは、CDではあまり好んで聴かない曲ですが、生で聴く演奏はとてつもなくかっこいい。

中盤、今回ツアーの大きな期待のひとつでもあったREBORN。いいですね。氏の言葉にあったように若い頃は書かない曲と言うように、スピリチュアルでメッセージ色の強い内容。

その後日本では一番上手いと自画自賛を交えたカヴァー。

続いてシンセピアノに座り、シンセピアノは弾いた感触に対して音の返りがあまりないので好きじゃない、という愚痴をこぼしながら演奏したシャンプーがそれはそれは美しすぎた。となりのおじさんは泣いてましたよ。

冷静に考えたのですが、男性ボーカルが男性の視聴者を泣かすというのは、並大抵の才能じゃ達成し得ないことだと思う。

その後のドゥワップからのクリスマスイブがまた美しく、これもとなりのおじさん泣いてました。こんなクソ暑い時期に雪の結晶のプロジェクションマッピング演出まで見せられ、普通だったらツッコミどころ満載なんだけど、泣ける泣ける。

フェードアウトしていく最中に希望という名の光がカットイン。この移行は超絶鳥肌でしたね。

曲間の岡林信康さんの、くよくよするのはもうやめさ〜の頃にはブワッと涙が浮かんでしまいました。

さてここまででも既に随分長くなってしまっているので、こっからの後半のセットリストの感想は割愛させていただきますが、代わりに一つ言及しておきたいのが、氏の「80年代30歳頃の演奏に戻りつつある」という言葉。これを年金受給者と自虐する男が言うんだからハンパなものじゃないです。3時間圧巻のパフォーマンスを披露しても狂わない迫力は、並々ならないケアなのかあるいは一体何なのか…。

演奏の細かい技術はわからないので、熱すぎるぜ!という感想しか書けないですが、ヴォーカルについてはとても60代中盤の声じゃないと思います。鬼気迫るパフォーマンスといってもいいんじゃないかな。

なぜ30歳代の声に今の今になって戻っていくんですか?正直、あのヴォーカルは超人的。

2010年に初めてツアーを見たとき以来、毎年毎年声が出ていく感じはしていましたが、今まで見た全てのパフォーマンスの頂点の領域を感じました。

わたしはひとつ思ったことがあります。山下達郎のこの姿が一体何人もの人々に希望を与えているのだろう、と。

どんなに最高なパフォーマンスを観ても、わたしたちはまた明日には普段通りの日常に戻ってしまう。だけど、その日常に少しでも活力を与えてくれるようなパワーが山下達郎にはある。

この人の音楽に出逢えたこと自体が財産です。