@00231/The Whispers/Planets Of Life | kengold light/mellow/soulful

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soul musicを中心に幅広い音楽分野でlightでmellowだと思うモノをどんどんレビューしていきたい思います。Amazonでの商品紹介も出来るモノであれば紹介していきますので是非購入してください。僕の多少の副収入になります(笑)。



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 昨日、中学生時代のクラス会のお話をしたので、今日もその中学2,3年生時代の思い出話を・・・。

 うちのクラスはなぜか合唱に物凄い力を入れるという特殊なクラスで、合唱大会近くになると朝練なんかをやっちゃったりして、当時ちょっと反抗期で「合唱なんかやってられるかあ!」と思っていた自分にとってはかなり嫌なモノでありました。

 で、当時はそんなに自分の合唱大会での姿、悪いものでは無いと思っていたのですが、卒業後に合唱大会の写真を見たのですが、その際の自分の姿といったら、他の全員は見事に顔を上げて精一杯唄い上げていたのですが、自分だけ思いっきし下を向いてボソボソと唄っている有様で「うわあ!こりゃ流石に態度悪っ!」と愕然し他のみんなにめっちゃ申し訳ないっ!と思ったものでした。というかうちのクラスの男子みんな真面目すぎっ!

 そんなうちのクラス、合唱大会では常に優勝し、学校代表で市の大会にも参加したりしちゃう有様でホント嫌でたまらかったですわ。そして、今でも語り草になってるのが、確か学校祭でなぜかうちのクラスだけ合唱を披露するハメとなり、さあいいとこ見せるぞ~とクラスのみんな(自分を除く)張り切って登場となったのですが、おもっきし大失態をやらかし、ぶざまな姿をみせちゃって、クラスの女子たちは終わった後ワンワン泣いちゃってる状態に。そんな中自分だけはそれが可笑しゅうて可笑しゅうてほくそ笑んでるという極悪人状態。今でもこの話はクラス会でも話題になって「アレは悔しかったよね~!」とかみんな話してるのですが、以前に自分は可笑しかったあゆう話をしたら、みんなに非難轟々浴びる有様でした。みんなゴメンナサイ!

 さて、今回は思い入れのめっちゃ強いグループでありこれぞ!究極の名盤!と断言出来るウィスパーズのごく初期のドーリィ、ソウル・クロックレーベルに残した作品集「プラネッツ・オブ・ライフ」の登場です。

 ウィスパーズと言えば以前にクリスマス・アルバムをレビューしていまして、彼らの中でももっとも有名なのは1980年代のソーラー・レーベル時代になるのでしょうが、やはり自分としては1960年代のドーリィ、ソウル・クロック、1970年代のジェイナス時代に思いを馳せてしまうのです。特にリード・ヴォーカルを担当するちっちゃくてなんとも可愛らしい双子のスコット兄弟の端正な唄いっぷりにホント痺れてしまうのです。そして、シカゴ・ソウルを意識したその流麗なサウンド、もう心がときめいちゃいます。それでは曲紹介へ。まず前半10曲はソウル・クロック時代に残したセイム・タイトルのアルバムからです。

 M1「Seems Like I Gotta Do Wrong」はR&Bチャート6位を記録した彼らの初期を代表するバラード。なんとも寂しげな雰囲気がたまらないとっておきの名曲でウォーレス・スコットの独特のクセのあるヴォーカルもたまりましぇん!

 M2「You Must Be Doing All Right」はウォーキング・テンポの気持ちのいいミディアム・チューンでオリジナル・アルバムではコチラがオープニング・ナンバーでありました。

 M3「Planets Of Life」はスペーシーで、ある意味実験的なナンバーでこの独特な雰囲気は後の彼らからは求め得ないモノでなかなかにカッコいいのであります。

 M4「I Can Remember」はなんとも爽快なミディアム・チューンでウォーレスのファルセットを交えたヴォーカルに美しいコーラス、そして軽快なバックの演奏とホント非の打ち所のない名曲だと思います。

 M5「Needle In A Haystack」は個人的に昔っから大のお気に入りソングで、いかにもシカゴ・ソウルのいいとこ取りをしたミディアム・スロウでホント、サイコーの一言につきます。途中の高揚感たっぷりのウォーレスの唄いっぷりにはホント鳥肌が立っちゃうくらいの素晴らしさ。今回レアなドーリィ時代のシングル曲をYouTubeレコメンド・トラックにしております。




 M6「I'm The One」はまたしんみりとしたスロウ・チューンで、コレ股名曲ですねえ。ホント聴き惚れちゃいますわあ。

 M7「You Make Me So Very Happy」もまた感動的なバラードで、コチラはブレンダ・ハロウェイのカヴァーではありますが、オリジナルを軽く超越した素晴らしさ。なおこのCDは自動車学校に通っていた頃によく聴いていたモノで当時の思い出が蘇ってきます。自学楽しかったなあ。

 M8「Creation Love」はまた壮大なバラードで、そのスケールの大きいアレンジに圧倒される聴き応えタップシの名曲でホントこのアルバムにハズレは無いなあ。

 M9「Sing Of Songs」はドゥーワップ調のしんみりとしたスロウ・チューンで、切なさいっぱいの甘酸っぱいドリーミーな逸品に仕上がっていてコチラも聴きものです。

 M10「They're Going To Hear From Me」は小粋な都会的センスが光るミディアム・チューンでこういう軽めな曲もアリでしょう。

 そして、ここからが貴重な1964年から1967年にかけてのドーリィ時代の選曲となります。

 M11「It Only Hurts For A Little While」はドーリィ時代の記念すべきデビュー・シングルとなったもので、確かに古めかしいところはあるのですが、流麗なストリングスに導かれた美しいスロウ・チューンでウォーレスのヴォーカルも若いこと若いこと。

 M12「Never Again」はセカンド・シングルとなった曲で、スタイルとしてはカーティス・メイフィールド率いるインプレッションズにメロディも似通ったトコロがあり、まだオリジナリティには欠ける感もあるのですが、なんとも美しいスロウで文句のつけようはありません。

 M13「The Dip」もインプレッションズ・タイプのミディアム・チューンではありますが、この曲の素晴らしさはホント格別のモノがありインプレッションズよりもウィスパーズの方が超超大好きです。

 M14「Shake It, Shake It」はちょっと古めかしさが前面に出たドゥーワップ調のアップ・チューンではありますが、結構コレもイケルんだなあ。

 M15「Dr. Love」もコレ股カッコいいアップ・チューンで、1960年代のノーザン・ソウルの醍醐味をたっぷし味わえる名曲だと個人的には大絶賛の1曲です。

 M16「I Was Born When You Kissed Me」はまたドーリィ時代のバラードを代表する名曲でウォーレスの切ない唄いっぷりには痺れちゃいます。

 M17「Take A Lesson From The Teacher」はまたドリーミーなバラードの逸品でホント夢見心地になっちゃう気ん持ちヨカ~なナンバーで、後半の語りもスウィート~!

 M18「You Got A Man On Your Hands」はごきげんなアップ・ナンバーで、ドーリィ時代の後期の作品でもうだいぶこなれた感じになってきてソウル・クロック時代に近い作風になっています。

 M19「You Can't Fight What's Right」はドーリィ時代の中でも一番好きななんともメロウなミディアム・スロウで、ウォーレスのヴォーカルのホント素晴しいこと。この辺りのウィスパーズの凄さはもっと再評価されて然るべきなんだけどなあ。まさに歴史的名演であります。

 と至極の名曲がズラリと並びハズレ曲は一切ない素晴しいコンピ盤なのであります。ホント何十回と聴いてはいますがホント聴き飽きないもう心がときめいちゃう胸キュンの1枚なので、ソウル・ファンならマストなのであります。

 な~んて言いつつもコチラのCDは時代は昭和の1988年に発売されたモノで現在入手はかなあり困難でAmazonにも取り扱いはありませんでした。しかし前半M1~M10までの曲にソウル・クロック時代の未アルバムのボーナス・トラックが収録されたコレ股美味しいCDならありますので是非とも皆さん聴いてくださいっ!


Planets of Life/Whispers

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