@00219/The Directions/S.T. | kengold light/mellow/soulful

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soul musicを中心に幅広い音楽分野でlightでmellowだと思うモノをどんどんレビューしていきたい思います。Amazonでの商品紹介も出来るモノであれば紹介していきますので是非購入してください。僕の多少の副収入になります(笑)。



★★★
自分、スポーツ観戦が大好きで、特にサッカーとプロ野球は昔から好きで、スタジアム行ったり、テレビ観戦しますねえ。今回はサッカーについての前置きコラムを。

 海外サッカーや日本代表ももちろん好きなのですが、やっぱし根底にあるJリーグが大好きなのです。特に好きなチームは北海道民であるにも関わらず、名古屋グランパスが1992年の発足当時からの大ファンなのであります(ちなみに1992年はヤマザキナビスコカップのみの開催)。

 それにしても1993年Jリーグ開幕の頃のサッカーの盛り上がりといったら、今のラグビーブームとは比較にならないスゴいもので、今の若い子には信じられないかもしれませんが、ゴールデンタイムに試合が常に放送され、特番もしょっちゅう組まれるは、連ドラでも「もうひとつのJリーグ」、「俺たちのオーレ(笑)」といったドラマが同じ1クールに組まれるなど、そりゃもう大騒ぎでした。民放各テレビ局でも決まったクラブがあって、日本テレビではもちろんヴェルディ川崎(当時)、TBSでは横浜マリノス、テレビ朝日では鹿島アントラーズ、テレビ東京では浦和レッズ、フジテレビではなぜか清水エスパルスという風に各局テリトリーが決まっており、深夜でも録画中継がされるという今では信じられないモノでした。

 さて、発足当時のグランパスのメンバーといえば、FWでは沢入や、森山、後藤ら、MFでは米倉、岡山、中西、浅野、江川、鶴田らDFでは小川、藤川、飯島ら、GKでは伊藤。そしてこの年に新加入した小倉、外国人といえば鳴り物入りで入団したリネカー、ジョルジーニョ、ガルサなどといった懐かしい面々がいました。が、しかしこの頃はてんで弱く、特に記念すべき開幕戦、鹿島アントラーズにボロ負けしたのは今でも苦い思い出です。浦和レッズとともに当時はお荷物クラブと揶揄されたものです。

 そんなグランパスの転機は1995年に名将アーセン・ベンゲル氏を監督に迎えたことでしょう。高い位置からプレスをかけてボールを奪い、攻守の切り替えを素早く行うという組織的な戦術を植えつけた当時のJリーグでも斬新なものであり、この年に年間総合順位3位につけ、天皇杯では見事に優勝し、ホント大喜びをしたのを覚えています。そして、もう一人忘れてはいけないのが、その前年7月に加入したドラガン・ストイコビッチの存在でしょう。2001年までグランパスに在籍し、2008年からは監督に就任した、ホントにグランパス、そして日本を愛してくれた素晴らしい人で感謝いっぱいであります。

 翌1996年も2位につけ、その結果によりサントリーカップ・96チャンピオンズファイナルに進出し、清水、鹿島と対戦して勝利し年間王者となりました。しかし、ベンゲル氏が電撃的にアーセナルの監督になるということで退任。そしてまた低迷期に入るのですが、1999年に親会社、トヨタ自動車の資金力を活かし、楢崎正剛、山口素弘、呂比須ワグナーを獲得、その年に再び天皇杯を制したのであります。この時のストイコビッチの素晴らしいプレーは今でも目に焼き付いています。

 しかし、この後は万年中位の状態が続きやきもきさせたものです。しかし、そんなチームを変えてくれたのはやっぱしストイコビッチでした。2008年に監督に就任し、3位に躍進、初めてAFCチャンピオンズリーグの出場権を獲得しました。そして2010年に、念願のJリーグチャンピオンに。この時はホントもう泣きましたねえ。翌2011年もいいところまで行くも柏レイソルにあと一歩及ばずの2位。連覇出来ると思ったんですけどねえ。そんなストイコビッチ監督も2013年でチームを去ってしまいましたが、また監督として戻ってくることを信じています。

 そんなグランパス、去年、今年と成績はあまり振るいませんでしたが、来年からはチーム生え抜きの小倉隆史氏が監督に就任。指揮官としてはまだ未知数ですが、その手腕に注目しております。小倉とはタメなんで思い入れも強いのです。頑張れ!名古屋グランパス!
 
 さて、冬だ!鬱だ!ソウル・コーラス・グループ特集!も最後にしたい思います。その第10弾はまたマイナー・グループで申し訳ないのですが、名門ブランズウィック・レーベルでもかなりのレア盤、ダイレクションズの1975年発表の唯一のアルバムです。

 こちらのグループもオブスキュアなものでありまして、分かってる範囲で言うとグループは、「ダイレクションズ」を名乗るヴォーカル・グループと、そのバック・バンド(ダイレクションズ・バンド)が手を組んで作ったような格好となっており、ヴォーカル隊が5人、バンドが6人、所帯としてはこの11人が一つのユニットのようです。録音はもちろんシカゴですが、彼らの出身地は不明だそうです(でも多分シカゴか?)。ということで早速曲紹介へ。

 M1「I Want To Be Your Special Man」は軽やかなアコースティック・ギターの響きが実にメロウな爽快ミディアム・チューンで、ここで主にリードを取るバリトン・ヴォイスは実にソウルフルで聴き応え十分、胸に迫り来るモノがあります。

 M2「We Need Love (Vocal)」はフリー・ソウルの文脈でも人気を呼んだ華やかなダンス・ナンバーで、実にシカゴ・ソウルらしいグルーヴィーな1曲。ここではリードは主にファルセット・ヴォイスですが、途中ではバリトン、ベース・ヴォーカルもリードを奪い合いその展開にはゾクゾクさせられます。こちらをYouTubeレコメンド・トラックにしました。





 M3「Too Many Secrets (Vocal)」は勢い溢れるファンク・スタイル。ちょっとBPMが早すぎて性急なところも見られますが、激しいヴォーカル・ワークに興奮を覚えます。

 M4「Copy Cat」は同じファンク・テイストでもアヴェレージ・ホワイト・バンドの線を狙ったインスト・ナンバーですが、さすが自らのバック・バンドを従えているだけあって演奏は素晴らしく実にレア・グルーヴ的なカッコいい1曲です。

 M5「She'll Never Say It」はコレ股シカゴっぽいウォーキング・テンポの軽快なミディアム・ソングですが、バリトン・リードの独壇場でコーラスが全くつかないのがちょっと残念かなあ。

 M6「I Love You So」はサビになるとスキップ・マホニーばりの張り裂けんばかりのファルセットが印象的なスウィートなバラードで、この唄いっぷりには思わず閉口してしまうスウィート・ソウル・ファンにとっては堪らない作品です。ただこちらもコーラスがほとんど付かないのは不満が残ります。

 M7「Soup Line」はノーマン・ホイットフィールドによるテンプスの楽曲を思い起こされるファンク・チューンで、いかにも当時こういったナンバーでクラブ回りをしていたんだろうなあと思わせる1曲です。

 M8「We Need Love (Inst)」は文字通りM2のインスト・ヴァージョン。そのタイトな演奏は十分に聴くことに値する流麗なストリングスが印象的なナンバーです。

 M9「Too Many Secrets (Inst)」はこちらもM3のインスト・ヴァージョン。その豪快な演奏にはもう口あんぐりであります。ファンク・バンドも顔真っ青!コーマン通真っ青(小松政夫)!トマトが赤くなると医者は青くなるってヤツですな(意味なし)。

 M10「If You Ever」はラストを飾るにふさわしいスウィートなスロウ・チューンで、冒頭は少々野暮ったいベース・ヴォーカルがリードを展開し、そこからファルセットがバトンタッチで登場、この切ない唄い口には涙であります。そこからは2本のファルセットとバリトンがプッシュ&プルを繰り返し、フューチャーズも顔真っ青、コーマン通真っ青(←もういい!)の痺れる展開で3分程度という曲の短さが残念な、もっと聴いていたいと思わせる1曲です。

 と、演奏陣がしっかりとしていて、ヴォーカリストたちのスキルも素晴らしくシカゴらしさの妙味もたっぷり味わえるなかなかの快作に仕上がっていますので、コレクションの価値ありますよお!

 さて、こちらのCDは2002年に発売されたもので、とっくに廃盤、原盤もかなりのレア盤だっただけにさぞや価格も上昇してるのかしらんと調べてみると、なんと1,000円前後でAmazonにて多數出品されているでは
あ~りま専科!こりゃ買い時や!ダイレクションズ聴くなら今だ!今田繊維のはるさめスーツなのであります!

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