4年ほど前のこと、突然スロヴァキアの
ある方から、お電話をいただいた。
あなたのおじいさんの絵を譲りたい、
私は、高齢になったので、今のうちに
と思ったので、とのこと。
くまさんは、休暇を取って、
車で片道10時間かけて、
スロヴァキアに出かけた。
この絵の持ち主は、
彼女の両親から聞いた、この絵の
事について語ってくれたそうだ。
くまさんのおじいさんは、画家だったが、
画家で生計を立てることは、
とっても大変だった。
ある日、テーブルが壊れて修理に出した。
ところが、お金を払うことができない。
この家具屋さんは、無料にしてくれた。
おじいさんは、お礼に絵を描いて
この家具屋さんに贈った。
その絵が、90年以上を経て、
くまさんのもとにやってきた。
この絵は、特別な日で、娘たちが、
スロヴァキアの民族衣装を着て、聖書を持ちながら
教会へ行くところを描いている。
おじいさんの絵を見るたびに、
お会いしたことはないが、
いろいろな思いにふけっている。