今日は、呼吸法の先生のことを書きたい。

Margrith Schneiderさん。

彼女は、2015年99歳で旅立たれた。

 

呼吸法の先生は、いろいろおられる。

ドイツでの主流は、Ilse Middendorfのものだろう。

Schneiderさんは、このMiddendorfと共に、

同じ先生のもとで、呼吸法を学んだそうだ。

ただ、彼女とMiddendorfは、かなり違いがある。

Schneiderさんは、単なる理論ではなく、

かなり深く、魂とのかかわりを見つめていた。

 

私は、彼女のところに、患者として伺った。

彼女は、あの当時、すでにほとんど目を見えなかったらしい。

ただ、彼女の手は、すべてを感じ取ることができた。

MRIやCTなんてもんじゃない。

彼女は、医療行為をしていたのではないが、

彼女の手は、触診ですべてを感じ取ってしまう。

 

彼女が、よく言った言葉。

ほら、あなた、また忘れてしまったのね、

あなたが、創造主の子供だということを。

 

これは、私に限らず

多くの人に当てはまることかもしれない。

 

私たちは、創造主から、ある使命を受けて

世の中にやってきた。

 

息をするということは、生きていること。

この呼吸に感謝すること。

そして、痛い部分があったなら、そこに向かって

静かに息を通してみる。

白隠禅師が、呼吸で病気を治したという話を

以前読んだことがあるが、それに似ている。

 

あるエピソード。

私の知人のお嬢さんが、長年にわたり胃の不調を訴えていた。

それで、彼女を紹介した。

このおじょうさんを触診したSchneiderさんは、

ご両親を連れてくるようにいった。

ご両親は、どちらも素晴らしい音楽家。

彼は、素晴らしい日本人のピアニスト。

奥さんは、ポーランド人の歌い手。

 

そこで、彼女が言った言葉。

 

ようこそ来てくださいました。

さて、あなた方は、お嬢さんを抱きしめたことがありますか?

どうか、お嬢さんを抱きしめてあげてください。

 

そして、チョコレートの詰め合わせを

彼らに手渡したとのこと。

 

彼らは、彼女を抱きしめて言った。

お前のこと大好きだよ! 忙しさにまみれて

そのことを伝えれなくてごめんね…

 

その後、お嬢さんはすっかり良くなって、

今は、ジャズ歌手として活躍している。

 

今でも、彼女の言葉、

創造主の子供

を思い出しながら、

生きていることに感謝している。

 

Margrithさんが、どういう人か

Youtubeで紹介したい。

ただしスイスドイツ語は、

普通のドイツ語とかなり違うので、

残念ながら日本語に訳すことが難しい。

ごめんなさい!