ゴリラは、地方の大学卒業後、中学校の音楽教員をしていた。
週25時間の授業、年間700人の生徒に出会った。
その間に、声帯を壊した。
医者から、もう、声帯がよれよれだから、
声を使う職業をやめるように言われた。
これは、ショックだった。
その後、ヨガを試していくうちに、
声が戻ってきた。
その時、何度も自答した。
私の本当にしたいことは何か?
やっぱり歌いたい!
今考えると、博打だった。
仕事を辞めて、東京に上京する。
ビルの掃除、コンビニのアルバイトをしながら、
某オペラ研修所の夜のクラスに通った。
東京での生活は、大変だった。
お財布に、500円玉しかないこともあった。
そんな時に、ある先生が、学校公演の仕事をしてみないか、
と声をかけてくれた。
地方の学校を回るのだけれど、すごいときは、
1日にカルメンを3回上演したこともあった。
でも、この時の、子供たちの反応、
喜びを体で表してくれたことが、
ヨーロッパに行って、仕事をするようになったとき、
大きな支えになった。
今、コロナの状況で、フリーの音楽家は、
あの時以上に大変だろう。
どうか、あなたの周りに、若い音楽家が、
頑張っていたら、応援してほしい。
聴衆によって、音楽家は育つ。