あなたのお父さんはどんな人?
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家中で一番存在感がなかった。
最初からそうだったわけではないけれど、毒母が強すぎたため、どんどんそんな感じになっていった。
父は、狂気とすら思える毒母に加担することはないけれど、子どもを守ることもしない、ほぼ無害だが何もしない人という印象だった。
社会に出て思うのは、それはそれで一つの処世術だったのだろうと言うことだ。
何を言っても通じない「自分が常に絶対に正しい」系の人間がいるところで、無駄なエネルギーを使わずに生き延びるには、それも一つの手段になってしまう。
機能不全な集団特有の事象であり、ワンマン社長の周りはイエスマンばかり、という構図にも通じるものがある。
とはいえ、長期的に見るとやはりそのような上辺だけの関係性は続かない場合が多いので、そういう生き方をおすすめするつもりは毛頭ない。