ちょっとモヤっとした事

 

 

数年前から「子どもは親を選んで生まれてくる」みたいな思想の持ち主に、たまに遭遇しては苦しめられる。



度々書いてきたように、私は宗教何世な上、特に母親が超が付くレベルの毒親なので、自分であんな家や人を選ぶはずはない。



だが、こういう思想が「絶対に正しい」と思っている人に出くわすと、毒母は表の顔と裏の顔の差が激しい人なので、生まれる前の自分は表の顔に騙されたのかな、などと思って沈んだりもした。



この思想の出処的なものは自分で調べてもよくわからなかったが、こんな記事を見つけた。



「子どもは親を選んで生まれてくる」説を、子どもに押し付けないで



この記事によると、この考え方は絵本などで2000年代前半ぐらいから広まったらしい。



その時期といえば、◯泉政権と竹◯大臣のせいで世の中の非正規化が一気に進み、いろんな所でやたらと「自己責任」が言われるようになった時代だな、と思い至る。



実際、仕事に関しては私自身氷河期世代なせいもあり、随分ジョブホッパーなのだが、それに関してある人に「自分で選んだんでしょ」と罵られた事がある。



その時は、私も勿論好きでブラック企業を渡り歩いているわけではないので、すごく不快になり、その人とは即距離を置いたのだが。



この記事によると、不妊で苦しんだ人たちの中には「「子どもが親を選ぶ」という説を聞くと、選ばれない自分たちに問題があるように感じられて辛かった」という経験をした人もいるらしい。



そういえば、その人も不妊治療してダメだったと言っていたから、随分こういうことを言われてきたのかもしれず、だから赤ちゃんならともかく仕事なら選べるでしょう、ぐらいのことをただ言いたかっただけなのかな、と思ったりもする。



仮にそうだとしても、やはり日頃から物の言い方にかなり問題がある人だったと思うので、その件がなくてもどのみち離れていたとは思うけれど。



しかし、多くの人が不用意に傷つけられるこういう思想が、さも「絶対に正しい唯一の考え方」のように出回る世の中は、やはり嫌だなと思う。



そして、表には出さないとしても、自分をしっかり持っていないと、飲み込まれて病んでしまう危険性も感じる。

 

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