#07クラブハウス(Clubhouse)を外国語学習(英語学習)に活かすポイント10 | 日本人の英語を変える!発音プチレッスン by 平松里英(イギリス在住会議通訳者)

日本人の英語を変える!発音プチレッスン by 平松里英(イギリス在住会議通訳者)

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クラブハウス、日本でも急速に人気のアプリとなりましたよね。
今回は、このクラブハウスを外国語学習に活かすポイントを私なりに提案していこうと思います。


英語に限らず、母語以外の外国語を学んでいる方は是非試してみてくださいね!


(注:日本ではまだまだ黎明期です。今後、仕様が変更・追加になる可能性は十分にありますので、様子を見ながら発言内容を見直して、利用してください)

 

クラブハウスの日本での拡がり方

最初に、私はマーケティングのプロではありませんが、 クラブハウスの日本での広がり方は、かつてのテレビクイズ番組にあった『クイズ ミリオネア』のような感じを受けました。

 

本国(イギリス)の『クイズ ミリオネア』は最初から一般人が出ても視聴率が取れる番組でした。


日本の場合は、最初は芸能人が出演者だったように記憶しています。
一般人も出ていましたが、やはり視聴率が取れるのは有名人。芸能人が出ている回だったと思います。(間違っていたらごめんなさいね!)


今、クラブハウスでは多くの芸能人や著名人が話すルームに一般人が入って聞いているラジオのような感じの場になり、急速に人気が出たように感じ、あの時と似ているなと思っています。

 

何かが市場に浸透する時、最初、イノベーター(革新者)→アーリーアダプター(❌Adapter、⭕️Adopter=初期採用者)という流れで手に取られます。そして、ここにはたいていオピニオンリーダーがいて価値観が合う会社などが、影響力があるオピニオンリーダーたちとコラボレーションして(お金を払って)おすすめしてもらうことで、ターゲットへ浸透していくわけです。

 

今回も「ザッカーバーグが喋っているの聞いてみたい!」なんて思ったオーディエンスによって拡散していったでしょうが、私は「その手に乗るか!!」と思っています(笑)

(注:ザッカーバーグがクラブハウスから報酬をもらっているに違いないと言っているわけではありません。あくまで、よく取られる手法だということです。)

 

私のクラブハウスの使い方

では、クラブハウスの使い方を私がどう決めているかを具体的に紹介していきますね。

まず初めに、私は「外国語学習」を次のように定義します。

 

クラブハウスにおける外国語学習とは…


外国語を単純に覚える、使えるようになるだけでなく、日本語でコミュニケーションが取ることができない相手=異文化の人たち と効果的に交流をする 

ことです。

 

そういった文脈で「外国語学習」ということばを使うという前提で、話を進めます。

 

外国語学習の視点からみたクラブハウス

なんといっても、クラブハウスは外国語学習にぴったりなんです!!

世界中の人と喋ることで繋がれるなんて最高じゃないですか!

 

現在、私はスペイン語とフランス語を勉強しているところなのですが、学習し始めたところ、例えばまだ単語10個しかしらないよ〜という時点から喋っていきたいんです。

 

私のクラブハウスの使い方

a.まずポイントを決める(narrow it down)

クラブハウスを使う目的を決めましょう。ここでは外国語学習を目的としますので、例えば、好きな芸能人のルームに行っていてはやりたいことがぼやけてしまいます。フォーカスしたほうが良いです。それによって、フォロワーがばらけなくなります。

 

私の場合は、異文化間交流のみでクラブハウスを使うので、外国人と仲良くなる、一人でも知り合いを増やす、いい感じの間柄を増やすことも一つの目的です。

なので、好きな芸能人のファンと繋がっても仕方がないのです。

 

b.DOsとDONTsを決める(積極的にやることと、やらないことを決める)

《私のDOs》
その1. other launuageだけで話す(英語、スペイン語、フランス語)
今、コロナ禍で外国に行けません。外国の人と知り合う機会がありませんよね。でも、クラブハウスがあればできるんです!

 

スペイン語の部屋に行くと中南米の人と話せるし、私は先日トルコの人と話しました。新しいフォロワーを作るというより、新しい「友達」ができるという感じがしています。1,2人の密なフォロー関係ができています。


そして、できるだけスペイン語、フランス語だけを使うことを最優先にしています。日本語を使うところには絶対に入りません。

 

その2. 少人数のルームに入る
500人などの大きなルームはどうしても聞く側になってしまいます。そうすると、喋れないんですね。お互いに話せないし、人の話をしっかりと聞きたいのに聞けなくなってしまう。

同じくらいの分量で参加者が話している状態がよいと思います。

 

その3. 必ず発言をする(Me Me!病にならないように気をつける。マナー違反には気をつける)
まずルームに入ったら自己紹介をしますが、私は通訳者だとは言っていません。

言葉のプロが入ってきたら嫌じゃないですか。必要でない時以外は職業や肩書をひけらかさず、マウンティングトークにならないように気をつけます。

 

注:外国のルームでは、たまにレコーディンされているグループがあります。”Recording”と表示されていますので、嫌な場合は入らないようにしましょう。

そして、そろそろ退出しようと思ったらオーディエンス側におりましょう。

 

ずっとステージにいてはいけません。

退出する時のポイントとして、モデレーター、ステージで話した人には名前をつけて、声をかけるようにします。


例えば、Bye, everyone! ではなくSo, nice meeting you, Alice! とかIt was nice moderating, Bill, …! のように、 名前をつけて声をかけ、 So, I must go it’s a shame, I hope to see you sometime soon… などと言って、退出しましょう。

 

日本人は退出の挨拶をする時に名前をつけない人が多いです。ほとんどの人ができていません。海外の人はできています。Acknowledgeと言いますが、謝意を表す意味でも必ず各々の名前をつけるようにしましょう。

 

その4. Correct Me (CM) サインを出す
相手が一生懸命話しているのに、「その言い方間違ってるよ!」って言いにくいものですよね。なので、「私は積極的にCorrectしてほしいです!」と画像などを貼り付けてCMと出しておくことをおすすめします。


そうすることで、相手はためらわずに直してあげられる気持ちになるし、こちらも教わることができます。

 

その5. 気の利いた挨拶を対象言語で考えてから退出する
10個しか単語を知らなくても言えるフレーズが必ずあります!

あいさつは調べておけますよね。


限られた語彙の中でも気持ちを伝える準備をしておけば、後味よく、印象を悪くしないで退出することができます。

 

相手にも「ちゃんと挨拶して出ていったな」という印象になります。

「英語ではうまく話せないから話さない…ただ聞いていよう。」ではいけません。

 

間違ってもいいんです。そういう場所なんだから、good practiceだと思いましょう。

間違ったけど話した=winner です。そのような成功体験を積み重ねていきましょう。

 

《私のDONTs》

その1. 職業、肩書をなるべく出さない

その2. 有名人主導のルームにはいかない
 

リアルの知り合い、同業者には話しかけない

(排他的でいるという意味ではなく、そこが目的ではないということ)

 

その3. 他でやっていることをやらない
私の場合は、すでにYouTubeなどで配信している(スピーカー側)ので同じことはしない。

 

その4. “in Japan” は誰かに聞かれるまでしない
これは、おせっかいになる可能性が非常に高いです。


例えば、where are you from?と聞かれ、 I’m from Osaka. It’s the second biggest city. と答える。そんなこと誰も聞いてないよ!と。

 

大阪のことを知らない人、興味がない人がいる時は必要ない情報です。

I’ve been to Japan, and I’ve been to a few places, where is Osaka, exactly? と訊かれたら、そのときに話せば良い。

 

Too much informationのさじ加減をうまくやる、センスを磨くということが必要です。顔が見えないので難しいことですが、逆を言えば、空気を読み、雰囲気を感じてバランスを感じるチャンスでもあるのです。

 

その5.日本語名のルームには入らない
日本語にエクスチェンジするようなルームも同様です。

留学経験がある人にありがちですが、留学先で日本人とつるんでいませんでしたか。

 

日本人と仲良くしてはいけないというわけではないのですが、日本人とだけいて終始日本語ではもったいないのです。これから先もSNSでずっとつながっていられるのですから。

最後に…

クラブハウスで外国語を学習するときに心配しないでほしいのですが、レッスンではないのでビギナーレベルから進んでいくものではありません。


積極的に質問したものの、わからないことももちろんあります。

そんな時はカタカナでもいいからメモを取り、音がわからなかったり、聞き取りが曖昧だったりした部分に線を引いて、次までには言えるようにしておきましょう

 

次に、同じルームで言えた時、教えてくれた人は自分のことを思い出してくれるし、嬉しいし、ますます関係を作れてクラブハウスで外国語学習することが楽しくなりますよ。

 

まずは気持ちから!文法が間違っているとか関係ない!

 

Alice,Bill,…(全員の名前を必ず入れて)It was really nice meeting you.(調べておいた「マタアイマショウネ」を英語で言って)バイバイする。これで完璧。

 

クラブハウスを喋り場として使うにはどうしたらいいか考え、外国語学習を楽しく進めていきましょう!

 

またブログ書きますね。

 


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