『ベルソムラ』
2年ほど前に世界で初めて日本で発売された新薬で情報の少ないものを飲んでみての経験と感想を書き留めておこうと思います。
統合失調症から双極性障害で20年近く闘病して、あらゆる睡眠薬(睡眠導入剤)を試したので、もう新しいものはないだろうと思っていた時に勧められて飲むことになりました。わたしの睡眠障害の症状は、寝つきの悪さと早朝覚醒です。
最初に20mgの錠剤がアモバンと一緒に処方されました。薬局で聞いたところ、成人で20mg、高齢者で15mgの処方の目安があるそうです。眠るまでにそれほど時間がかかることもなく、グッスリ眠れ、あとに残ることもない評判の良い薬だとのことでした。他の薬と違って依存性もないと言われました。
ナルコプレシー(急に意識を失うように眠ってしまう睡眠障害)の患者の脳に足りない物質の性質を逆手にとった睡眠薬とのことで、今までの睡眠薬(睡眠導入剤)と睡眠に対してのアプローチが違うそうなので、飲み始めは緊張してインターネットで検索したりしましたが、まだ情報が多くはなかったです。
飲み始めて初日は緊張もあったせいかなかなか眠れませんでした。起きる間際に覚醒しかかった時には悪夢をたくさん見ました。起きても頭痛があり、脳の今まで感じたことのない部分が醒めない感じでクラクラするようなひどく辛い思いをしました。
昼間に体調が悪かった日に飲んだせいもあるのかと、もう1日同じように飲んでみましたが睡眠は改善されるどころか、なんとか起き上がれるという最悪の気分で朝を迎えたので、もう1度病院に行きました。
病院ではアモバンを抜くように指示があり、それでも駄目なようならベルソムラを砕いて高齢者と同じ量を飲むということになりました。
指示通りアモバンを抜きましたが、頭痛は解消されたものの1度起きてもまた眠ってしまう状態が続き、ベルソムラを減らしていきました。
高齢者と同じ15mg、それでも眠気がのこるので10mg、これでもかと5mg、最初の1/4まで減らして睡眠の時間と体調は徐々に良くなりましたが、寝つきの悪さと夜中に眠っているのか覚醒しているのかわからない状態は軽くても続きました。
それでもわたしがベルソムラを続けてみたいと思った理由は、3日目くらいから何年も悩まされ悔しい思いをしていた原因不明の背中の痛みと冷えがなくなったからです。その頃には悪夢も見なくなりました。
ベルソムラの眠りは不思議な感じでした。表現することが難しいのですが、気分的な熟睡感はそれほどないのに脳の休まなければならない部分は確かに休んでいるという実感があったのです。眠ったらとれるであろう眼精疲労などは最初のうちは残りました。
5mgだけ飲むようになって数日経ち、昼間はだいぶしっかりと起きていられるようになりましたが、寝つきが良くないのと熟睡感に満足出来ませんでしたが、ベルソムラに体が慣れてきた気がしてもいたので、再び10mg、15mgと試行錯誤して飲んで寝ることを続けました。
薬に体を合わせるなんて変に思われるかもしれませんが、わたしにとって、背中の痛みがとれ冷えもないということは、とても楽で大事なことだったということと、休まなければならない部分が休んでいるという実感する喜びは計り知れないほど大きなものだったのです。
そして、最近は安定して15mg飲むようになりました。眠るまでに時間は少しかかりますがその眠り方に慣れ、とても自然に思えます。どのくらいの時間効いているかというのも体感出来るようになりました。
安心して眠れるというのでしょうか。目覚めてから起き上がるのに少し時間がかかることはありますが、昼間はしっかりと起きていられるようになりました。熟睡感、眠りの深さにも段々と満足出来るようになり、体がとても楽になりました。
眠りの質についての感覚が初めての感覚で表現し切れないのが申し訳ないのですが、わたしは休むことが出来るようになったのだと思います。体の楽さから、眠りがこれほど大事だったのかと実感しています。
まだ飲み始めて1ヶ月弱ですが、情報の少ない薬だということと、今までのものとは全く違う薬だと感じたこと、眠りで体がとても楽になったということで、どなたかの参考になればと思い書いてみました。
