知念実希人の【仮面病棟】を読んだので感想を書いていきます。

 

前から気になっていた本でした。著者の本を読むのは初めてです。

 

 

主要登場人物

速水秀悟・・・外科医。5年目の見習い。週に1回、田所病院で当直バイトを引き受けている。喫煙者。

 

川崎愛美・・・女子大学生。19歳。美人。ピエロに銃撃され、田所病院に連れ込まれる。

 

ピエロ・・・グロテスクなピエロの仮面を被っている。拳銃を所持している。

 

田所三郎・・・田所病院の院長。

 

東野良子・・・田所病院に勤務している。ぽっちゃりした体型。

 

佐々木香・・・田所病院に勤務している。

 

 

 

あらすじ

療養型病院に強盗犯が籠城し、自らが撃った女の治療を要求した。事件に巻き込まれた外科医・速水秀悟は女を治療し、脱出を試みるうち、病院に隠された秘密を知る―。閉ざされた病院でくり広げられる究極の心理戦。そして迎える衝撃の結末とは。

引用:読書メーター『仮面病棟』

 

 

 

評価   3.7☆☆☆⋆⋆⋆⋆⋆⋆⋆

 

 

 

感想

面白かったです。初めて読む作家さんでしたが、読みやすかったです。スラスラ読めました。医療系を扱う作家さんなんですね。

 

この病院の『秘密』については、すぐにわかりました。だって、医療で表立ってバレたらまずいことって、ねぇ? 限られてきますから。正直に生きるってのが一番いいのかな、、、な~んて柄にもないこと思ってみたり。でも、読み進めていくうちに浮かび上がってくる真犯人はなかなかとらえることができず。心のどこかで絶対こいつだろ!と思っていたものの、そうきたか!という展開に驚きました。

 

エピローグも面白かったです。なんで秀悟が彼女を追わなかったのか、、、その謎めいている雰囲気もよかったです。秀悟は彼女に生きてほしかったのでしょうね。切ない終わり方でした。

 

物騒な場面もあるし、ハッピーエンドでもないですけど、どこか明るい印象を受けました。

 

物語としては、五十嵐貴久の【交渉人】という作品に似てるかな。

交渉人

 

 

 

著者のプロフィール

著者の知念実希人さんは、1978年、沖縄生まれで、医師としても働いているようです。(え!?すごくね?)医師兼小説家なんてスペックが高すぎないかオイ。祖父や父も医師だそうです。

 

小さいころから本を読むのが好きで、小説家を志していたそうです。

 

医師の経験に基づいた小説を数多く書いています。ほかにもファンタジーや恋愛小説も手掛けているそう。有名な作品も多く、本屋大賞に何度かノミネートされています。これから著者の作品をいろいろ読むことになりそうです。