はじめまして Rheā(レア)です  結婚は諦めたけど、恋はしたい そんなワガママで自由で ちょっとネガティブなアラフォー日記です

 

聡介くん、 仮名だけど、なかなか良いネーミングセンスしていると思う、我ながら(笑)

 

 

 

 

 

彼はとても聡い人だった

ホテルに入った男女が 普通どんな流れになるかはわからないけど、
私たちは正真正銘初対面で、実際に声を聴くのも初めてだった

お互い緊張していて・・
私は彼の顔をまともに見れなかったと思う

俎板の上の鯉
基本、受け身なので私は聡介くんにすべて委ねていた

ソファに並んで座り 普通の話をする
仕事のこと 体調のこと 手術のこと 彼の地元のこと

体調が悪くなる前は、お酒が大好きで
静かに本を読みながらお酒を楽しんでいたみたい

もちろん、日常生活それだけではないだろうけど、
彼が同僚と大衆居酒で大爆笑したり、
カラオケをしたりする姿を想像するのは難しかった

たぶんしないと思う

「初対面の女性に、ここまで自分の話をしたのははじめてだよ」


彼が力なく笑った
よい意味なのか悪い意味なのか 私にはわからなかった


彼は突然、「だめだ、やっぱり飲もう!」と言ってルームサービスでビールを頼んだ


 

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ビールを少し飲み、彼が私を抱きしめた

「ごめんね、緊張させてるね・・いやかな?」

私は何と答えたか覚えていないけれど、拒絶はしなかった

彼の優しい声と 痩せた腕に包まれると不思議な淋しさが湧き上がってきた

そして、充分大人の男女だ、こんなこともあると思った