奥で税理士と打合せ中に、隣の応接コーナーから、

上田さん ちょっと3分いいですか?


この声に税理士さんは、

気を使って帰られました。


普通来客中が分かっていれば、

急用以外は待たれると思いますし、

社員に用件を伝えることはあっても

来客中の私に直接声を掛けることはないと思うんですが、

この方は自分中心ですから、

臆せず声を掛けられます。


結局30分以上いらっしゃいました。


声の主は、ある物件のオーナーです。

昨年私の親戚の紹介で来店された方で、

その物件の売却の相談中だったこともあり、

オーナーに直接申し出があった賃貸仲介を依頼され、

書類を作成し契約しました。


現在の状況は、

その物件の管理も受けていませんし、

売却の仲介依頼もご遠慮しています。

入居状況は、6室の内3室が入居中です。


来店の趣旨は、昨年賃貸契約をした事務所の借主とトラブルがあったようで、

自分の主張を借主に伝えてほしいということでした。



内容は書けませんが、私は借主の主張が理解でき、

オーナーの主張は、少し利己的で、

自分の建物を貸してあげているという感じです。

借りているのであれば、

自分の意向に沿ってほしいという感じです。


因みにこの借主は至って普通で、

オーナーは他の2件の借主の事も悪口を言われます。


賃貸契約時に契約締結のみを依頼され、

管理は自分でするからとの申し出でしたので、

入居後の管理対応については、

充分説明をして入居確認までしました。

今回はトラブルに際し賃貸契約により、

私に自分の主張を借主に伝える義務があるという申し出でした。

しかし今回のトラブルも、契約内容に関係することではありませんでした。


私は賃貸契約締結と入居確認までをお受けしましたが、

管理はお受けしていませんのでと答えました。


オーナーは、管理は自分で対応するから、

後は大丈夫と言われたことをすっかり忘れています。


自分の主張だけをして帰られましたが、

借主に非はないので、

連絡を取ってフォローはちゃんとしましたが、

売却依頼を辞退して、

つくづく良かったと思います。


このオーナーは、私が一般的な賃貸ルールを話すと、

自分の話(主張)を聞けと口癖のように言いますが、

ディベートで負けたくない性格のようで、

一番人の話を効かないのは、このオーナーです。


このオーナーは、自分の主張がルールなんですね。

空室があるのに、入居率を上げたいとは思わないんでしょうか。

こういうオーナーがまだいるんですね。


ガラパゴスオーナー?