8月25日


二十年ぶりの父子対面を果たした二人はひとしきり泣いた後、早速求婚者征伐の策を練り始める。オデュッセウスは訊く。


ἀλλ᾽ ἄγε μοι μνηστῆρας ἀριθμήσας κατάλεξον,
ὄφρ᾽ εἰδέω ὅσσοι τε καὶ οἵ τινες ἀνέρες εἰσί: (16-235,6)

さあ私に求婚者共を数え上げて言ってくれ

どれだけのどんな男達がいるのかを知るために


先ず敵を知れ。これは戦いの鉄則だ。


φράσσομαι, ἤ κεν νῶϊ δυνησόμεθ᾽ ἀντιφέρεσθαι
μούνω
ἄνευθ᾽ ἄλλων, ἦ καὶ διζησόμεθ᾽ ἄλλους. (16-238,9)

考えよう、我々二人だけで戦うことができるか

他の力を借りずに、あるいは他の人達の助力を求めることにするか


求婚者との戦いが大分現実味を帯びてきた。

テーレマコスは、二人ではとても無理です、敵は十人や二十人ではきかず百人あまりだという。しかしオデュッセウスが「ゼウスとアテーネーの助力があればどうか」と反問すると、テーレマコスもそれならと納得する。


 八月も下旬になるとなく蝉も変わってくる。つくつく法師が増えてきた。

  つくづく愛(お)しつくづく愛(お)と法師蝉  拙作