元町の駅カフェは、その朝、それほど混んではいなかった。
奥には面接なのか商談なのか分からない、男女。
水色のシャツの短パン姿の白人オヤジ、50くらいのハゲ。
私は収まりの良い壁際の席を選んだが、そこはオヤジの隣だった。
私は元町で占いの個人レッスンを受けている。
まだ授業開始には時間があったので、アイスコーヒーを飲んでいたが
隣のオヤジは、クロワッサンを食べ終え、コーヒーも飲んで立ち上がろうとしていた。
すると彼は、トントンとわたしの肩を叩いた
振り仰ぐと、にこやかな笑顔、なにか言っている。
しかし、もごもごと、口の中ではっきり言わない。
私は顔で「What's?] と表現した。まじまじと彼の目を見た、しかし
彼はaaa?・・uuu・・・とはっきり言わない。わずかに
a cup of coffee・・は聞こえたが、こうひいが、どないしたんや?
ああそうか、そのトレイをどこに下膳していいのか、分からないのか、君は?
OK!let's go together
No!No No
彼はNoNoNo have a nice day と言って、手を振って出て行った。
この不思議な話を、占いの先生にすると「あなたはナンパされたのよ」
「はやり、そうですか、私もそう感じたんですよ、でもねえ」
「でもなんです?」
「わたしはこの通り、デブでハゲでちびですよ、おまけに66ですよ」
「彼らは、あなたみたいなマッチョが好きなのよ」
人生で初めてナンパされたが、相手が白人のオヤジとは・・
しかし、もしついて行ったら、どんな世界が落ちて来ただろう?