ここ数日、ビオトープは八王子市の管理会社が、
一斉草刈りを行ってます。

遊歩道の周りを中心に、

綺麗に刈り取られてます。
あの、ゴルフカートみたいな草刈り機でしょうかね。

我々の、虎刈りとは違って、
斑がありません。

この西側斜面も、一気にほとんどを刈り取ってもらいました。
また、ここから草地に変化をつけていきたいと思います。
ところで、このビオトープ、全て人工なのは、
ほとんどの方がご存知だと思いますが、
なぜ、ビオトープが作られたのか?
という理由を、知らない方のためにご紹介。
このビオトープは、由木めぐみ野公園として造成されたのですが、
この公園が出来たのは、もう13~4年前でしょうか。
私の住む、由木めぐみ野団地の造成と同時に出来ました。
由木めぐみ野団地は、多摩ニュータウンの外縁部に位置しているのですが、
1990年代の頃は、まだのどかな里山でした。
一部、学校のグラウンドになっていた個所もありますが。
そんな場所に、1996年、当時の都市公団が住宅団地を計画しました。
総戸数700戸以上の戸建とマンションからなる団地です。
しかし、地元の反対運動があり、
また、建設計画の雑木林で、オオタカが発見されたことから、
計画はとん挫。

大幅に計画を縮小し、
総戸数は300戸弱で、
オオタカが発見された雑木林を中心に広大な緑地を残し、

自然に配慮した団地として再申請され、
ようやく着工の許可が下りたのです。
自然への配慮として、
造成のために取り除かれることになった山桜などの樹木は、公園に移植され、

緑地から流れ出す湧き水は、
せせらぎ遊歩道として活用し、
そして、造成で失われた自然を補うため、
ビオトープが公園の中に作られました。
ビオトープは、調整池を兼ねたものですが、
多様な生き物が育つよう、様々な工夫が施されました。
植えられた植物も、かなりの種類になりますし、
湧き水をうまく誘導するような施工がされました。
そんなわけで生まれたビオトープと団地なので、
都市公団が売り出した際は、
自然の豊かさをアピールしてましたねぇ~。
私は、すっかり、それに惹かれちゃったわけですよ。
で、その後、都市公団は撤退し、
ビオトープへの想いは次第に忘れさられ・・・危機に陥った、
というわけです。
この土地に住み始めたときは、
ビオトープの保全なんて、思いもよりませんでした。
誰かがやってくれるんだろうと。(笑)
まさか、こんなに自分でやることになるとはね。
