先日、NHKの番組で、
福島第一原発事故の検証をやってる番組があって、
何気なく見ちゃいました。
事故から数日後、
大量の放射性物質が漏れていたことが分かり、
その原因を調べたところ、
間違った判断によって、危機が見落とされていた・・・
そんな感じの話でした。
で、なぜ間違った判断になっちゃったか。
現場で指揮を執っていた所長が、色々なことで忙殺され、
見落とされてしまった感じでした。
東京電力本店、政府、警察、自衛隊、消防、その他色々な組織からの、
要請だとか指示だとか、いろいろあって大変だったみたいです。
番組では、もっとこうすべきだった・・・みたいな結論でしたけど、
思うのは、
たぶん、そんな教訓があっても、同じような過ちは、また繰り返されるだろうな・・・と。
政府は政府の立場があって、その他の組織はそれぞれの組織の立場があり、
みんな、一生懸命に立場を頑張るのですけど、
頑張れば頑張るほど、空回りする・・・そんな印象です。
最前線の担当者からしてみれば、口を挟んでくる煩いオッサンが増えるだけ、みたいな?
映画だと、そこにスーパー火消しが現れて、
無事に解決するのでしょうけど、
まぁ、そうはならない。。。
そういえば、映画に出てくるスーパー火消しは、
目的をハッキリさせることと、
怖れや疑念ではなく信頼から行動する、
ってのが定番ですけど、まぁ、なかなかこれが出来ませんね。
だから、やっぱり原発みたいな危なっかしいのは、
止めたほうがいいと思うんですよねぇ。
結局、誰かの判断が間違っていた、ということになって、
誰かが責められるけど、
もう、誰かを責めるってやり方は、
誰も幸せにしないと思うんですよね。
他人が責められている時、
人は安心するんですよね・・・。
よかった・・・俺じゃなかった。

でも、心のどこかでは、
いつ自分が責められる立場になるか分からない、

という恐怖を感じてます。
責任感というのは、その恐怖からくるものだと思います。
人によって、その現れ方は千差万別で、
あからさまに自己保身的な行動をとる人もいるし、反対の人もいるけど、
大なり小なり、人は恐怖を感じてると思います。
そんな恐怖ゲームはやめて、
お互いを赦しあう世界がいいなと思います。