先日、職場の社内報のアンケートで、
あなたの人生でもっとも影響を与えた言葉は何ですか?
という質問があったので、
しばらく、うーん・・・と考えて浮かんだのが、この言葉でした。
赦し
言葉を変えると、あなたには罪は無い、と認めること・・・でしょうか。
確かに、考えてみたら、
この言葉が、私に大きな影響を与えたのは、間違いありません。
人は、常に、あらゆるところで、価値判断を繰り返していますが、
その価値判断が、正しいかどうか?
正しい価値判断をするためには、
客観的なデータを十分に揃えることが必要です。
正しい判断のためには、情報が必要。
これは常識ですよね。
しかし、ほんとうに私は、十分な情報を持っているのか?
考えれば考えるほど、疑問に思うようになりました。
裁判官は、ありとあらゆる情報を得て、正しい判断を行うわけですが、
それが十分な情報か、なんて、誰も保証できません。
現に後から情報が出てきて、覆ることがあります。
だから、人間が、正しく価値判断することなんて、所詮無理なのだ・・・
そう思うようになりました。
だから、
俺はこれが正しいと思う!!
という主張は、単なる思い込みである可能性が高いわけです。
逆に、
あいつは間違っている!!
というのも、単なる思い込みである可能性が高い。
だから、
これが正しいと思うんだけど、絶対ではない・・・。
相手が間違っていると思うんだけど、絶対ではない・・・。
そういう懐の深さが、とても大切なんだなと思います。
この懐の深さが、相手を尊重する、相手を認める、相手を裁かない、
ということになるのだと思うのですよね。
言葉を変えると、寛容、でしょうか。
この世が、争いとは無縁な、寛容な世界であれ。