ビオトープ池の奥にある、湿地池。

三日月型の、浅くて小さい(10畳ほど?)池ですが、
山からの新鮮な湧水が注ぎ込んでいるので、水がきれいです。
また、比較的安定した湧水であることと、
泥さらいや、堤防のかさ上げなどを行ってきたことにより、
この一年間は水枯れを免れています。
ですので、この場所に住む生き物の種類が増えるといいな~と思ってます。
実際、昨年の生態調査では、
メダカや沼エビ、カワニナなどが確認できました。
そうなると、やっぱりアレも住めないかな?と考えてしまいます。
そう、蛍です。
実は、この湿地池の奥にある谷には、以前、蛍がいたそうです。
ただし、私たちの街が造成される前の話ですが。
造成されて、大きく環境が変わってしまい、
谷の表層を流れる水が無くなってしまったので、
今はいないと思われます。
ですが、この湿地池は、安定したきれいな水と、蛍の幼虫のエサになるカワニナがいますので、
基本的な条件としては悪くはないはず。
現在は、カワニナの数がまだ少ないので、この数を増やす必要があります。
カワニナは、アルカリ質を好むため、コンクリートに繁殖しやすいとの話を聞き、
昨年から湿地池にコンクリートブロックを沈めてみてます。

一番の課題は、流れがないこと。
ホタルの幼虫は、小川の川底にある石の下に潜んでおり、
つまり水の流れがある場所に住んでいるわけです。
湿地池は、湧水口から流れ込んだ水が、
堤防をオーバーフローしたものがビオトープ池に流れ下っていまして、
全く流れがない訳ではないのですが、小川と比べると、やはり池なので静かです。
このあたり、何か工夫が必要かもしれません。
あとは、大量にいるアメリカザリガニを減らすこと。
他にも、ゲンゴロウやタガメといった水棲昆虫や、ドジョウなど、
昔の里山にいた生き物が増えるといいな~と思います。