我が町のせせらぎについて、ちょっと考えていることを…。

せせらぎは、何度も報告しているように、慢性的な水不足が最大の問題で、
しかしながら水を増やすことは難しく、そこで対策が止まってしまっています。
でもでも、何か改善できることはないかと考えておりまして、
現状を少しばかり改善する、
という前提で、こんな案をまとめてみました。
現状、湧水Cと湧水Dから水が出ていて、その下流域のほんの10mそこそこが、
比較的水が常時ある地帯となっています。
といっても、年間で約四分の一の期間は、完全に干上がってしまうのですが・・・
また、このせせらぎの名物と言えば、蛍!
ということで、この蛍をいかに守っていくか、
そして、いかに少ない水を守り、干上がる期間を短くするか!
ということをテーマに絞りたいと思います。
まず、せせらぎの蛍ですが、湧水C付近に、ほぼ毎年見られます。
これは憶測にすぎませんが、ここの蛍は次のような感じで現れていると思われます。
蛍は冬の間、水が無ければ生きていけません。
せせらぎは、冬の間に干上がることが多く、越冬する蛍はいないものと思われます。
しかし、春以降に大雨などで水量が増え、その水に乗って上流から蛍の幼虫が、
せせらぎに流されてくるものと思われます。
その流されてきた蛍の幼虫は、5月頃に蛹になって、6月から7月に羽化しているようです。
以前は、湧水Dの付近でも蛍が見られたと言う証言があるので、
かなり流されているようです。
しかし、現在では蛍の幼虫の餌となるカワニナが、せせらぎではほとんど見られなくなりました。
そのため、蛍の幼虫がせせらぎで大きくなるのは難しい環境となっています。
最近、蛍の数が少ないのはそのためではないかと思われます。
ということで、対策について。
冬の干上がる期間は仕方ないので、春以降の大水によって流されてくる蛍の幼虫が、
生きていける空間を整備する!ということになります。
現在のせせらぎの湧水C地点から下流は、
比較的傾斜がきつく、水がどんどん下流に流れていき、淀む場所がありません。

また、泥や砂が多く、石が少ないです。

石は元々あったようなのですが、流されてしまった様子。
これでは、蛍の幼虫は、どんどん下流に流されてしまいます。
また、蛍の幼虫は、川底の石の下に隠れる習性があるので、隠れるためと、流されないための石が必要です。
それからカワニナですが、石に付いた珪藻類を食べて育ちますので、
やはり水が常時あるのは勿論、珪藻類が育ちやすい淀みがあると良いようです。

せせらぎには、淀みになるはずだった魚巣ブロックがあるのですが、
このよう泥で埋まってしまっているため、これを復活させる必要があります。
また、川幅が狭いと周囲の草に覆われてしまい、陽が当たらなくなってしまいます。
蛍の幼虫もカワニナも、そこそこ陽が当たる水が良いようですので、
川幅を広げてあげるのが良いでしょう。
まとめると、
川の傾斜がきついので、少し階段状にしてあげて、
川幅も広げ、
隠れられる小石などを川底に敷き、
魚巣ブロックのような水たまり場を用意してあげる、
という感じになりそうです。
冬の間にこの対策を施し、来年の夏にどうなるかを見てみたいですね~。