ことしの畑作業では、大量に出る雑草を使って堆肥作りにチャレンジしてみました。
チャレンジした、というのもはばかれるほど、超適当でしたが・・・。

でも、一応ネットで情報をある程度集めて、参考にはしました。
一番参考にしたのは、環境省九州地方環境事務所の「野草堆肥利用マニュアル」です。
牛フンを利用した野草堆肥の作り方のほかに、野草100%の堆肥作りの方法も紹介されています。
簡単に言うと、野草100%でも堆肥作りは可能。
ただし、時間がかかるので、牛フンを混ぜたり、そのほかに色々混ぜる方法があります。
100%野草の方法は、
1)野草を積み上げ、水をかけて、シートで覆い、3カ月寝かせる
2)シートを取って切り崩し、水をかけ、1か月寝かせる(この状態で半熟状態)
3)さらに3ヶ月間寝かす(途中、数回切り返しと水かけを行う)
です。
これだと全体で7カ月かかります。
速成野草堆肥の作り方だと、石灰窒素や尿素を散布するなど、いろいろ手間をかけながらやると、
3か月で出来るとのこと。
で、実際にどうやったかと言うと、
堆肥作りを行ったのが7月初旬。

やはり、時間短縮も狙いますが、ただ単に置いておくだけじゃつまらないという単純な理由により、
色々聞きかじった情報をもとにして、雑草の上に籾殻と、薪ストーブの灰を散布しました。
そして、水と、人尿。。。(つまり、おしっこね)


そして黒いビニールをかけて、重しを載せます。
そして、7月末の状態が、こうでした。

写真だと分かりにくいですが、もわっと薄い湯気が立ち、触ると温めのお湯ぐらいの暖かさ。
そしてモヤシのようなカビやキノコみたいなものも生えています。
そして匂いが、牛フンと同じような匂いです。
ここが、堆肥として作らなかった場合と全く違います。
つまり、ただ雑草を積み上げて放置した場合、
その匂いはだんだんアンモニア臭がきつくなってきて、不快な匂いを発しますが、
堆肥にした場合は、全く匂いが違う。柔らかな匂いという感じです。
こうして、月に1~2回のペースで、山を崩してはひっくり返し、通気を確保して、
さらに水と人尿を加えてまた寝かせる、という工程を繰り返しました。
ただし、今回は、堆肥場のスペースが限られていたので、
後から新しい雑草を途中で何度か追加しています。
そして9月末、つまり約3カ月経過した状態がこちら。

だいぶ形が崩れてきてます。
色も、濃くなってますね。

取り出すと、こんな感じ。
先ほども書いたように、途中で追加しているため、ちょっとまだ荒い感じではありますが、
まずまずの出来!?でしょうか。
少なくとも、ただ放置しただけの雑草とは、全く違う色と匂いです。
なお、完成した堆肥は、畑にまいてから直ぐに種まきなどするのはNGだそうです。
最低1週間、完熟度合いによっては2~3週間置いて、馴染ませる必要があるそうです。
雑草による堆肥は、繊維質が多いため、
排水性・保水性・通気性が良い最高の土壌を作ることができるそうです。
特に、私たちが活動している畑は、赤土で水はけが悪く、雨が降るとカチコチに固まる土で、
これを改良するには、このような堆肥が欠かせません。
土壌改良の意味でも、この雑草堆肥は、とても優れた物のようです。
そもそも、大量にできる雑草ですから、これを有効に使わない手は無い!
放置していると、悪臭を放ったり、それだけでなく病気の原因になったりするので、
雑草の堆肥利用は、二重三重の意味があるのですね。
これからも、色々試行錯誤してみたいと思います。
