せせらぎの流路について | タケシのありのまま日記

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旧名から変更しました。

今日は、八王子市役所・水環境整備課に行ってきました。
 
先日の記事↓に書きましたが、めぐみ野のせせらぎに関する流路について問合せていて、
http://blogs.yahoo.co.jp/rgv_kevin/63267239.html

今日は資料に基づいてその回答が頂けるということになったのです。

都市公団から受け継いだというその資料は、分厚い上に非常に大きい冊子で、
 
大きいテーブルの上に広げて見ることになりました。
 

まず、せせらぎに関する流路について。
 
概念図を載せます。
 
イメージ 1
 
せせらぎと、ほぼ並行して遊歩道には塩ビパイプ管が埋め込まれています。
 
その塩ビパイプ管は、ある程度の間隔で枡に繋がっていて、
 
その枡からせせらぎに水が供給される形になっています。
 
この塩ビパイプ管には、複数個所の湧水から綺麗な水を取り込んでおり、
 
せせらぎの水の主要な供給源になっています。
 
これは、湧水からの水をダイレクトにせせらぎに流してしまうと、
 
その流れ込む場所が溢れてしまう恐れがあり、
 
せせらぎの各所に均等に水を配分する役割があるそうです。
 
また、枡は水量調整の役割もあり、
 
一定以上の水量になった場合は、排水用土管に流れる仕組みになっています。
 
この排水用土管は、元々この辺りを流れていた川を土管化したもので、
 
主に雨水を流す役割となっています。
 

なお、これはあくまでも概念図です。
 
実際には非常に複雑な構造となっているようで、
 
水環境整備課の方も唸っておられました。
 
確認の為、現地調査もされたそうですが、まだ不明な点も多いとか。
 
 
このような複雑な構造になっている理由としては、
 
増水時もせせらぎが溢れないように、
 
そしてせせらぎにはなるべく綺麗な湧水を流す、
 
という意図があるようです。
 

実際、このせせらぎには、雨水は流れ込んでいないようです。
 
由木めぐみ野の雨水については、排水用土管に直接流れるか、
 
もしくはビオトープのほうに流れています。
 

それから、湧水について。
 
湧水ポイントを示す図です。
 
イメージ 2
 
せせらぎに関する湧水は、4箇所ありました。
 
まずA地点。
 
Aの付近から湧出した水をA’の辺りに導いています。
 
本来は、こんな上流地点から水が出るようになっているのです。
 
この湧水は、枯れてしまったのでしょうか?
 
湧水ポイントはマンホールなので、外から見ることは出来ません。
 
なお、このA’地点は、概念図で紹介した塩ビパイプ管には繋がっていません。
 
擁壁に孔が直接空いており、そこから水が流れる仕組みとなっています。
 

そしてB地点。
 
野猿街道の向こう側に、湧水ポイントがあるそうです。
 
ここの水を、配管を使って野猿街道の下を通し、B’付近に出しています。
 
この辺りも、ほとんど水が流れているところを見たことがありません。
 
ここの枡の中を見たら、水が張っていたということなので、
 
まだ水はあるのですね。ただ、枡からせせらぎに溢れるほどの水が無いのか・・・。
 

そしてC地点。
 
これは以前調査したポイントです。
 
恐らく一番流量が多いだろうと思われるところです。
 
C付近に集まった水が、配管を伝わりC’付近の枡から出てきます。
 

そしてD地点。
 
D付近で湧き出た水を、配管を使ってD’付近の擁壁から直接せせらぎに流しています。
 
A’と同じですね。
 
ここについては、比較的安定的に水が出ています。
 
なお、湧水ポイントについてはマンホールになっているので、外からは見えません。
 
 
このように4箇所の湧水ポイントがありますが、
 
恐らく流量が多いBとCがメインで、
 
AとDは補助的な役割なのでしょうね。
 
 
なお、雨水については、由木めぐみ野団地の西半分の雨水は、直接排水土管へ、
 
東半分の雨水はビオトープに流れ込んでいます。
 
雨水を集める範囲は、住宅地背後の山まで含まれていますので、
 
雨が降らなくても雨水の水が枯れないようです。
 

ということで、このような事が分かりました。
 
水環境整備課の方がおっしゃっていましたが、
 
ここまで手の込んだ施工をしている例は、あまり無いそうです。
 
多摩ニュータウンのほうにある似たようなせせらぎは、水を循環させているそうで、
 
循環させず、100%湧水のみでせせらぎを構成しているのは、珍しいんだとか。
 
それだけ、当時の都市公団は、この団地に力を入れていたのですね。
 
そういうお話を聞くと、ますますせせらぎをなんとかしたくなりますね。
 

とりあえず、現状が分かっただけで、何か改善策が見つかったわけではありませんが、
 
この先、頑張りたくなりました。