二輪と次世代エンジン | タケシのありのまま日記

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旧名から変更しました。

先日、「車メーカーがレースから相次ぎ撤退」という記事を目にしました。
 
あのホンダでさえも、F1だけでなくインディからも撤退するのですね。
 
単純に言うと、ガソリン車によるレースに、技術開発の意味が無くなった、ということです。
 
一部、日産などはEVによるレースを提唱しているようですが、
 
人気が出るか懐疑的な声も多いようです。
 
ということで、四輪のことはそれぐらいにして、(笑)
 
気になるのは二輪です。
 

二輪レースの世界では、ちょっと状況は違います。
 
世界GPでは、排ガス問題で2ストロークが今年で完全に消え、
 
来年からは全クラス4ストロークになります。
 
また撤退するメーカーもありましたが、
 
主にそれは不況によるもので、レースの価値を疑問視したものではありません。
 
逆に、特に中小排気量クラスでは、新たに参入しようとするメーカーやビルダーも多いです。
 
また、ホンダは相変わらず二輪レース界のトップに君臨しています。
 
今年はストーナーも連れてきてワークス3台体制を敷き、
 
長らく奪われてきたタイトルを何が何でも取る!
 
という意気込みがあるぐらいです。
 
先日行われたもてぎでの日本グランプリでは、
 
必勝体制のホンダが日本GPでは久々の優勝を飾り、
 
表彰式ではホンダの社長が直々に優勝カップを手にしていました。
 

じゃ、まだまだこの状況は変わらないのかというと、
 
やっぱり時代の流れはあると思います。
 
四輪に比べて、次世代化(電動等化石燃料を使わないもの)の進みは遅いかもしれませんが、
 
着実に変わっていくでしょう。
 
いずれ、ガソリンエンジンに変わる原動機になると思います。
 
すでに、イギリス近くのマン島で行われるレースでは、
 
電動バイクによるレースも行われています。
 
航続距離に制限があるため、週回数は少ないですが、
 
そこそこのスピードは出るようです。
 
やっぱり最大の問題点は、バッテリーのようです。
 
バイクに積めるコンパクトなバッテリーが不可欠です。
 

ところで、従来のレシプロエンジンに希望は無いのか?
 
という点が気になったので、ちょっと調べてみました。
 
化石燃料を使わず、排ガスがクリーンという条件さえ満たせば、
 
レシプロエンジンのほうが、その音や鼓動という魅力が得られます。
 
で、やっぱり水素エンジン。
 
技術的にはある程度確立しているようです。
 
ガソリンエンジンが、ほぼそのまま流用可能で、
 
ガソリンも水素もOKなエンジンも既に開発されているそうです。
 
もちろん燃焼速度の違いなどにより様々な工夫が必要みたいですが。
 
で、やっぱりというか当然問題もありまして・・・
 
・水素原子が小さい為、金属を透過してしまう
・水素が金属を腐食させてしまう
・僅かながら窒素酸化物が生成される
 
という細かい問題のほかに、
 
・バイクに搭載可能な水素ガスのタンク(液化や触媒など)の実用化
 
という問題と、
 
・水素ガスステーションの普及の問題
 
という問題などがあるそうです。
 
また、水素を生成する為にはエネルギーが必要という根本的な問題も
 
大きいようです。
 
元々は、石油を精製する際に発生する膨大な水素ガスを利用するために
 
水素エンジンが検討されたとか。
 
だから今なら、その水素がたくさんあるんですけどね。
 

バイク好きにとっては、
 
レシプロエンジンの味がなくなってしまうのは、想像しがたいことなので、
 
なんとか水素エンジンが課題をクリアしてくれるといいんですが。
 
 
欲を言えば、
 
水素による2ストエンジンみたいなものが出来ないですかね。。。
 
やっぱり2ストエンジンの魅力は忘れられないですよね。
 
それにチェーンソーなど、バイク以外でも活躍してるエンジンなので、
 
なんとかならないかな。
 
 
ところで、電動バイクになって、
 
排気音がしないレースになっても、
 
慣れてしまえば、こんなものかな?
 
って思うのかな。
 
マン島のお客さんはどうだったんだろう。。。