F1ではブリヂストンが撤退することになったそうですね。
そうなると二輪のほうはどうなるのでしょうか。
実は、あまり知られていないと思いますが、二輪の最高峰MOTO-GPクラスでも今はブリヂストン
がタイヤを全て供給しています。
二輪の最高峰クラス(500cc/MOTO-GP)では、長い間フランスのミシュランが力を誇ってきました。
唯一、ダンロップが対抗していたのですが、ミシュランの前では全く歯が立ちませんでした。
そこに、2001年からブリヂストンが参入してきたのですが、毎年少しずつ着実に実績を重ね、
ブリヂストンを採用するチームを増やしていき、ついに2007年、イタリアのデゥカティのマシン
でケーシー・ストーナーにより年間チャンピオンを獲得したのです。
これを境に有力チームは一斉にブリヂストンに流れ、2008年にはブリヂストンでなければ勝てない
とまで言われます。
そして、ちょうどその頃、二輪界も経費節減のためタイヤのワンメイク化を決断します。
これが引き金となりミシュランは完全に撤退。
今年からブリヂストンが唯一のタイヤ供給メーカーとなったわけです。
このように、ブリヂストンは技術力をアピールするためにMOTO-GPに参戦してきたわけですが、
ほぼその目的は達したと言っていいと思います。
となると、F1のように撤退は時間の問題なのか。。。
参入当初から見ていて、色々苦労しているところも聞いているので、簡単に止めてしまうのも
寂しい気もしますが、ある程度は仕方がないことなのでしょうね。
タイヤメーカーも競争が働かないと、その意義も薄れてしまいます。
かといって競争が激しくなるとコスト増で、参戦チームが少なくなってしまうというジレンマ。
ただ、近い将来、そんなレベルの話じゃ済まなくなるかもしれませんね。
「速さ」に特化してきたレースが、環境対策とのバランスを取らなければならない時代に入って
きそうですね。