昨夜、NHKでやっていた「知る楽歴史眠らず」という番組を見ました。
この日は「知恵の結晶 お経巡礼」の初回で、「華厳経」がテーマでした。
この番組、たまたま新聞のテレビ欄で目に留まったのです。
たった30分弱の番組でしたが、私がほとんど知らないお経の世界について分かりやすく解説してくれました。
まず、「華厳経」って知りませんでした。
なんと、あの奈良の東大寺を大本山とする華厳宗の経典だそうです。知らなかった・・・。
あの大仏様は「ヴァイローチャナ・ブッダ」(太陽の輝きの仏)をあらわしていて、神の中の神、宇宙そのものを意味するそうです。
あの、お釈迦さまも、この「ヴァイローチャナ・ブッダ」から地球に派遣されたのだとか。
そして、もっとも感銘を受けたのが、その思想でした。
「一即多 多即一」
一の中に全体が含まれ、全体が一に代表される、という意味だそうです。
この世の人や物は、お互いが密接に関連しており、その集合がこの世界を形作っている。
一つ一つはこの世界の代表であり、どれが欠けても成り立たない。
これを、日本を統治する手段としたのが、聖武天皇だそうです。
聖武天皇は、この華厳宗の考えをもとに日本をまとめました。なので、大仏建立には、その当時の国民の半数が何らかの形で関わったそうです。
一人一人を大切にするという考えは素晴らしいですね~。
「知恵の結晶 お経巡礼」は4回シリーズで、次回は天台宗(だったかな?)です。
また次回も見ようと思います。