先日書いた、ヒナの通う由木中央小の増改築問題の説明会がありました。
過去記事はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rgv_kevin/43548044.html
小学校の体育館で午後7時から、市側は教育委員会をはじめ、関係する各セクションから総勢18名が参加してました。前のほうに横一列にどーんと並んで。
保護者のほうは、だいたい席も埋まるほど集まっていたので、300人ほどはいたんじゃないでしょうか。
この説明会は、PTAから出された公開質問状に市側が答え、現状市が検討している最新の増改築案を説明する場、でした。
始まると同時に、「ビデオ撮影はご遠慮ください」という市の要請に対し、保護者から「なぜなんだ!」というやり取りがあり、いきなり説明会は緊張状態。かなりピリピリしたムードで、どうなることやら・・・という感じでした。
最初に市側から、淡々と増改築案の説明があり、その後公開質問状に対する回答が淡々と行われました。
それによると、
・新しい増改築案は、現在の体育館を完全に取り壊し、その場所に体育館とプール、特別教室が入る複合校舎を建てる
・複合校舎は現在の体育館よりも面積が広がるため、校庭にだいぶはみ出すことになる
・学校の児童数予測では、現状が約800名(24クラス)で、H23年に約970名(30クラス)でピークを迎え、H31年までは現状を超える児童数が続くとなっている
・市としては適正な規模は12クラス~18クラスだと考えている
・広すぎる校区見直しは、学校選択性を含めて対応を検討する
というような内容でした。
しかし、その後行われた質疑応答で、市側の考えが徐々に浮かび上がってきました。
要点をまとめると・・・
(保護者)現在の規模でも人数が多すぎて、備品がすぐに壊れたり、子供たちに行き渡らなかったりする弊害があるので、これ以上の児童数増加は認められない。
(市)適正規模は12~18クラスとなっているが、人数が多いほうについてはあまり問題視してない。30クラスになっても、適正範囲内と考えている。
(保護者)近隣の小学校の校区と比べて、本校の校区は異様に広すぎる。そして近隣の小学校では廃校も噂されるような小規模化が問題になっている。校区を柔軟に見直すべきなのでは?
(市)経験上、校区の見直しは地域住民の反対にあうことが多く、難しいと考えている。
ということで、要するに児童数が増える弊害には目をつぶって、校区見直しには蓋をするってことなんです。他の学校に行きたければ、学校選択制がありますので・・・とか。
実は、数年前まで近くに新設校が建つ予定だったのですが、それも宅地の需要予測により廃案になった経緯があります。新設校を建てるにはお金がかかるし、何年もたてば小規模になってしまい、効率が悪いという理屈です。
ならば、なぜ校区見直しには目をつぶるのでしょうか?
近隣に廃校寸前の学校があり、校区の広さも偏りがあるにもかかわらず。
校区を見直すほうが、よっぽどお金も使わないし、将来の児童数変動にも柔軟に対応できるでしょう。
このような保護者の意見が噴出し、最後は市のほうから「校区見直しも含めて再検討し、増改築はいったん白紙に戻す」という回答を得ました。
次は、地域住民も含めた説明会が来月行われる予定です。