一日を大切にせよ その差が 人生の差につながる  

                    by ルネ・デカルト

 

 

 古典物理学を作り上げた「りんごの人」、アイザック・ニュートンをして『巨人』と言わしめたルネ・デカルト。

 

 先日、「もし1億円を手に入れたら」という話を聞いた。1億円あれば1日2万円を約13年続けることができるそうだ。

 

 1日2万円あれば、普通の生活ができるので、働く必要がなくなる。そして、働かないまま、13年の月日が経過したとする。

 

 13年経ったとき、その男はとんでもないものを失っていることに気づいたそうだ。

 

 1億円のことではない。13年の間、労働によって得られた経験だ。

 

 多くの学生や社会人にとって1日に得るものなどたかだか知れており、そんなものに価値を見出すひとは少ない。

 

 それよりも1日2万円の方がよほど価値のあるものだ。しかもそれが13年も続けば約1億円にもなるなら猶更価値がある。

 

 しかし、1億円を使って13年何もしてこなかったなら、その人には何も残っていない。そこからどうやって生きていけば良いのか。

 

 他方で、13年間も働いていれば、その後体が動き続ける限り何十年も働き続ける、すなわちお金を得ることができる。

 

 いずれは、1億円を超えるお金を得ることができるだろう。

 

 ここでは、題目の逆説的に「一日をないがしろに過ごせば、かけがえのないものを失うのではないか?」という問いを投げかけてみたい。