「問題をみて、論点はこれだという人間は合格できない。問題をみて、ここを問題(論点)としなければならないという人間が合格できるのである」


何かの本に、こんな感じのことが書いてました。



深いですね~~  深いんかな~~?  とにかく深すぎて、よう分りません。



たしか、民法の本に書いてあった記憶が・・・・・・



ということは、民法の答案の書き方的なことからしら(これを書いてる本人が手探りです)。



自分に置き換えて考えてみます。



自分だったら、まず登場人物の一人を原告にして、その人の請求(訴訟物・請求原因)について考える。



次に、相手方(被告)の反論(抗弁)について考える(主位的・予備的両方考えておく)。



さらに、相手方の再反論(再抗弁)を考える。そうしたら、両方が対立する部分が出てくる。それが、論点だから、そこについて、自分の意見を書いて結論を出す(=請求が認められるか、認められないのか)。



とある試験の過去問のざっくりしたやつを例にしてみると、


1、XA 甲建物 売買

2、AY 甲    賃貸借

3、XA  売買解除 


という事案があった場合、


1、X   甲の返還請求(所有権)     Xもと所有 A占有 

2、A   所有権喪失の抗弁(主位的)  XA売買

3、X   契約解除の再抗弁        XA売買解除


4、A   占有権原の抗弁(予備的)    賃貸借 引渡し 第三者


ってことで、当該事案だったら、Aが「第三者」に当たるかを問題にするべきだ、ということでしょうか。  


実際の問題だったら、先に、この問題について意見を書いて、的な設問だったんですけど、導入部分としては、何故そこを問題にするのかを示した方が読みやすいんじゃないかなぁというのが感想です。




こういう思考過程だったら、論点から考えていないし、逆に論点を落とすようなこともない。また、その問題で一番力を入れなければいけない部分が見えてくるんじゃないでしょうか。


さらに、答案を書くときに悩む、問題提起の部分。こういう感じで攻めれば、何故そこが問題になるのかが、読む人にとって分りやすいんじゃないでしょうか。



的なことを、昔偉いじいちゃんに教えてもらった記憶があります。



最初に挙げた文章の意味するところに、合致してるんじゃないですか。



当事者の攻撃防御方法から、当該事案の問題(論点)を抽出しているので、ここが問題(論点)になるって感じになってると思います。


きっとこんな書き方をしてたら、怒られないんでしょうね。